2006/12/14

ペンケース sun-star アーム筆入

子供用にアーム筆入を購入。まだ使用していないが、とりあえずレビュー。
ペンケースには、大きく分けてソフトタイプとハードタイプがある。ソフトタイプは革製をはじめ数多くあるが、鉛筆を使うことを前提にすると、子供が使うにはいろいろ問題がある。ハードタイプはカンペンケースが主流。プラ製は品質の悪いものが多い。また子供向けのマグネットを使用した筆入れもあるが、仕掛けが多く耐久性に難がありそうだ。鉛筆をしっかり保護してくれて、そこそこの耐久性があるという条件で探してみたが、候補はあまりなく結局昔からあるアーム筆入れとなった。

アーム筆入れ 「象が踏んでも壊れない」 と、発売当初の怪しい文句だが、現在では「象のマークは強さのしるし」と曖昧な表現になっている。確かに材質がポリカーボネイトなのでプラの中では丈夫な方。実はそれよりも複雑で壊れやすいヒンジなどがないところが耐久性をつながっているように思う。精度はそこそこで必要充分と思える。製造元であるsun-starのホームページをみると、アーム筆入れが発売されたのは1965年で、その後モデルチェンジをしながら40年以上も売られ続けている。当然それなりの改善もされているようで、随所に工夫が見受けられる。以前はいくつかサイズのバリエーションがあったようだが、現在は1種類しか存在していない。サイズ的には大きいという印象があるが、子供用の筆入れはどれも同じような大きさのようだ。鉛筆がしっかり入った上で、消しゴムやら定規やらカッターなどいろいろ入れるにはこれぐらいの大きさになるのだろう。個人的には大人用のスリムなタイプも作ってもらいたい。色のバリエーションは透明色の青と赤のみ。色は安易で、決して今の時代に合っているとは思えない。

鉛筆のホールド感はまずまず。三菱uniは良好。細身のSTAEDTLERは緩め。様々な鉛筆の太さには対応しきれていない。また鉛筆の硬さ表記は隠れないようになっている。この筆入れは日本PTA全国協議会推薦商品らしい。中プレート(鉛筆をセットする皿)は穴が多く、強度に不安がある。手で力を入れただけでバキッと折れてしまうだろう。


フタ両サイドに「PUSH」とあり、ここを押すとテコの原理でフタを取ることができる。フタ&本体には爪があるのだがスーと閉まるだけでカチッとロックした感じはしない。ゆるすぎる。設計ミスか、品質のばらつきか、とにかく爪の効果はない。意図的にこのゆるさを作り出したのであれば、構造的に無理な力が加わらないので劣化が起きないとも言える。

本体中にはポッチがあり、定規などの出し入れが容易。細かな配慮だ。

フタ中心のゲートはそのまま
ゲートとはプラスチックの成型時に溶けたプラ材を入れるための穴。普通は目立たない位置にゲートを配置するか、後からステッカーなどで隠すのが普通。アーム筆入れの場合は、成型条件の一番よい中心に配置した上で隠そうともしない。この潔さはいいね。シールは日本PTA全国協議会推薦商品の証。すぐ取るけど。

フタ裏はザラザラに加工されている。機能面で意味があるかどうかは不明。この写真の丸窓も含めて装飾的な意味合いが強いのだろう。

全体的に機能の追求が中途半端に終わっている印象。また機能とは関係ない部分も入っていたりして、やっぱり中途半端な印象がある。色を含めて、もう少し改善したらよい製品になるのに。耐久性面では、子供が6年間使って、どうなるかを気長に観察してみようかと思う。

2年後 2009/3/30
2年間使ったあたりで、部分的ではあるが、蓋に亀裂が入った。

亀裂が入ったのは、蓋と本体の接触部分で、常に支点となる部分。このリブに力がかかると、いくらポリカーボネイトでも割れるということ。


応急処置として、気休めかもしれないが、エポキシ樹脂を亀裂に浸透させてみた。下のように亀裂も目立たなくなった。

全体としては擦り傷だらけになって、使用感がかなり出てきた。


象マーク。耐久性は思ったよりもないという印象。悪くはないのだが・・・。


修理 2012/9/10

5年半使ってきて、かなりひどい状態になってきた。今回ペンホルダー部が取れてしまったので、これを修理する。よく見ると他の部分にも結構亀裂が入っている。この部分の素材はPP(ポリプロピレン)なので、溶着でなんとかなるだろう。

PPは約160度で溶けるので、ホットボンドの熱を使ってやってみることにする。ホットボンドは200度ぐらいまでしか上がらないと思うので、ハンダゴテなどと比べれば扱いやすいと思う。実際にジワジワ熱を加えていくと、PPの表面が溶け始めた。なでるように亀裂部分を溶かして溶着完了。

これでとりあえず使えるようになった。