キッチンバサミ  ZWILLING J.A. HENCKELS

クラッシック料理バサミ 定価7350円
キッチンバサミは、実家からもらったヘンケルスもどきを10年以上使っているのだが、問題なく使い続けられたため、本物を買う機会を失っていた。またこのキッチンバサミは、年々価格が上がって、2008年9月現在では7350円になってしまった。安いときを知っていたので、いまさら買う気もなかったのだが、最近名古屋でいい店を発見したので、そこで購入。

購入したお店は、キッチンワールドTDI http://www.kwtdi.com/ というところ。ホームページを見てみたら、社長はリカンベント乗っているよ。気が合いそうだ。名古屋店は栄駅の中区役所付近 昭和ビル1Fにある。(その後名古屋の店はなくなってしまった)

東京に住んでいたときは、かっぱ橋へ行って調理器具の調達をしたのだけど、名古屋に来てからは、定価売りばかりなので、わざわざかっぱ橋から取り寄せしたりしていた。この「キッチンワールドTDI」本店はかっぱ橋なので、名古屋店でもかっぱ橋価格で販売されている。ちなみにこのキッチンバサミは4200円(税込)でした。通常売られている7350円とは3150円差です。名古屋に住んでいる人は行くべきでしょう。店員さんも知識豊富なので安心できます。

このキッチンバサミの最大の特徴はロングセラーであること。1938年に誕生して現在までほとんど変わっていないようだ。今では各社から同じ形のはさみが出回っているが、これがオリジナル。安価なはさみの多くはステンレス板を加工することで作られているのだが、これは、おそらくステンレスの鋳造だと思われる。各部の肉厚は最適に調整されていて使勝手が良い。価格が高いのはこの製造方法によるもの。

機能的には、多機能ばさみで栓抜き・ネジ蓋開けもあるが、現在はあまりそういう使い方はしなさそうだ。はさみの部分がしっかり切れて、何十年も使い続けられればそれでいい。

もうひとつ特徴としては、刃に細かなギザギザがついている。「マイクロエッジング」というらしい。これによって、滑らずに切ることができる。最近ではこういう加工はわりとポピュラー。刃の形状はほぼストレート。

材質はオールステンレス製。グリップは塗装がされている。同じ形で塗装されていないものは13,650円と、かなり高価。これは研磨の手間が価格に反映されているからだろう。塗装してしまえば、多少なら金属のバリなども隠せてしまうので、製造工程が簡素化できて、結果的に安くできるというわけ。塗装レスは、ひたすら磨くしかないので、やっぱり高くなる。

刻印はツヴィリング・J.A.・ヘンケルスの双子マーク。ラテン語のステンレスという意味のINOX。筆記体で書かれているfriodurというのはヘンケルオリジナルのステンレス鋼。あとは生産国ドイツを示すGERMANYとある。

ジョイント部はネジなので、調整できるようになっているのだが、ねじ先端はかしめているので抜くことはできない。つまり分解はできない。


4年間使ってみて 2012/09/23

グリップの一部が剥げてきたが、不具合なく使えている。安物と違って、刃先が擦れることもなく、切れ味も購入当時とさほど違わず、シャキシャキとしている。かなり安定感のあるはさみであることが実証された。