2010/06/23

フリーのレコーディングソフト
「Audacity (オーダシティ)」

Audacity(オーダシティ)はフリーのサウンド編集ソフトで、音の波形そのものをパソコン上で加工することができる。個人的にはパソコンで録音するためのレコーダー及び編集用として使用している。
Audacityはパソコンのハードディスクに録音していく。これはハードディスクレコーディングとも言う。10数年前は、ハードディスクレコーディングはプロの道具であって、一般はテープやMDに録音という時代だった。それを思うと夢のような世界なのだが、現在では、パソコンさえあれば一番手軽に、お金をかけずに、高音質録音をする手段となってしまった。

2009年4月にギターを始めたときはWindowsに付属しているサウンドレコーダーというもので録音していたのだが、録音時間に制限があって連続60秒しか録音できない。曲をまるまる録音できないのでお話にならなかった。その後、あれこれ探して、使い勝手、多重録音、本格的な編集などを兼ね備えているAudacityがよさそうということで使い始めた。マニュアル読まなくても使えてしまうところは素晴らしいと思う。またフリーとは思えないほど機能が充実している。使い方次第では、かなり本格的な録音ができそうだ。

Audacityは1999年にカーネギーメロン大学のDominic MazzoniおよびRoger Dannenbergにより開発され、その後オープンソースソフトとして公開。
Audacityという言葉の意味は「ずうずうしい」「大胆」「むてっぽう」など。
ダウンロードは以下のサイトで行える。Windows、Mac、Linuxと各プラットフォームに対応している。

Audacity オフィシャルサイト http://web.audacityteam.org/
2.1.1 最新版 2015.7.15リリース
2.1.0 2015.3.29リリース
2.0.6 2014.9.29リリース
2.0.5 2013.10.21リリース
2.0.4 2013.9.6リリース
2.0.3 2013.1.21リリース
2.0.2 2012.8.24リリース
2.0 2012.3.13リリース
1.3.14-Beta 2011.12.11リリース
1.3.13-Beta 2011.4.11リリース


特徴

詳細はオフィシャルページを見てもらうとして、個人的に気に入ったところをピックアップ。

軽快&安定動作

私の環境では、とても軽快に動作する。起動時間も短く、ウィンドウの大きさも最小限にすれば、他を表示しながら作業が可能。また動作が安定していてトラブルが少ない。
環境:ThinkPadX61(Core2Duo T7100 1.8GHz)

下は普段使っているスクリーンショット。ツールバーで残っているのはSelectionだけ。他はショートカットできるので問題ない。これで限られた画面スペースを有効活用できて快適。

多重録音が可能

たとえばギターを順番に録音して、それらをミックスすることが簡単にできる。表示も調整できて全体の見通しもよい。

波形を見ながら録音できる

録音しながら、リアルタイムで波形を確認できる。これって個人的にAudacityを使っている大きな理由だったりする。他のソフトではレベルメーターぐらいしかなくて細かな確認がリアルタイムでできない。何がよいのかというと、入力音がクリップしていないかとか、演奏の安定度を、弾きながら確認できるので、NGかどうかの判断がすぐにできる。録音後にクリップに気づいて録り直しという事態は避けられる。下はクリップしたら赤くなるように設定して録音しているところ。

波形編集が細かくできる

波形を目で確認しながら加工ができる。1サンプルずつ加工することも可能。また周波数特性を視覚化したり細かな確認もできる。まさに波形編集ソフト。編集だけでなく、任意の周波数のサイン波や、ホワイトノイズなども作成できる。音楽以外の実験用途でもいろいろ使えそうだ。そういう部分が好きだったりする。



VSTプラグインが使える 150329

コンピューターミュージックの世界ではポピュラーなスタインバーグ社のVSTプラグインが使える。VSTプラグインはユーザも作ることが出来て、数多くが無料で公開されている。高性能なプラグインも多く、それらをAudacityで利用できるメリットは大きい。Audacity 1.3.10からVSTのGUIもちゃんと表示されるようになった。また2015年のバージョン2.1.0からは、再生しながらVSTプラグインをリアルタイムで調整できるようになった。下はVSTプラグインを表示しているところ。


ショートカットキー

自由にショートカットを設定できるので、楽器を弾きながら操作するには便利。

オープン・ソース・ソフトウェアで積極的に開発がされている

これってかなり重要。頻繁にバージョンアップされ使い勝手が向上している。1.3.12-Betaから1.3.13-Betaまでは1年以上あったけど・・・。

各プラットフォームに対応

Windows、Mac、Linuxと各プラットフォームに対応している。 LinuxのUbuntuで利用できるのは素晴らしい。マルチプラットフォームGUIはwxWidgetsを使って実現している。

一般的な圧縮フォーマットであるMP3 m4a(AAC)も扱える

基本的にWAVの非圧縮音声ファイルを扱うのだが、mp3、m4a(AAC)等のファイルの入出力も可能。ライセンスの問題で、Audacityのインストール後に別途インストールする必要がある。ほかにオープンで開発されているフォーマット Ogg Vorbis は標準でサポートされている。知名度はイマイチだけど、一番応援したい圧縮音声フォーマット。可逆圧縮フォーマットだとフリーのFlacがいい。

Nyquistで手軽にオリジナルプラグインを作ることができる

インタプリタのLISP言語なので、テキストエディタなどで、さらっと書いて、それをPlug-Insフォルダに入れれば、すぐに使用することができ、しかも高速に実行できて実用的。簡単なプラグインであれば、あらかじめ用意された命令を並べるだけで作れてしまう。専門的な知識はあまり必要ない。

自作のEQは以下のようなソースで、きわめて簡単。
;nyquist plug-in
;version 1
;type process
;name "NAMAGI EQ SM58"
;action "Performing NAMAGI EQ SM58..."
;info "for SM58 by NAMAGI PRODUCTS"

;control gainHi "GAIN HI" real "dB" 0.0 0 15.0
;control hzHi "FREQ HI" real "Hz" 13000.0 10000.0 20000.0 
;control widthHi "Q HI" real "Octaves" 1.8 0.1 3.0 

;control gainLo "GAIN LO" real "dB" -2.0 -12.0 0
;control hzLo "FREQ LO" real "Hz" 200.0 20.0 500.0 
;control widthLo "Q LO" real "Octaves" 1.8 0.1 3.0 

(eq-band 
(eq-band 
s 
hzLo gainLo widthLo)
hzHi gainHi widthHi)
Audacityを起動してEffectから上記を実行すると以下のGUIが表示される。スライドバーも利用できるようになる。





Audacityのマニュアルを作った  111204

Audacity 2.1 マニュアル 目次
とりあえず、不完全ながらもメニューの項目だけ埋めてみた。徐々に内容を充実させたり、拡張していくつもり。エフェクト関係は実際に音も追加予定。年内である程度内容をしっかりさせようと思う。
表示は個人的には英語で使っているので、そのまま解説している。情報源(マニュアルやWIKI)が英語なので、日本語表示だと使いにくいというのがその理由。日本語表示の人は多少見にくいかもしれない。今回書くに当たって日本語表記も一部入れてますのでご容赦。

beta版が1.3.14にバージョンアップされた 111213
マニュアルがおおよそ完成したところでバージョンアップ。なんというタイミング・・・ 幸い大きな変更はなくバグフィックスがメイン。変更点はEditメニューの構成、エフェクトのNormalizeオプション追加。Clean SpeechがPreferencesから消えたぐらい。マニュアルの修正も楽なので近々1.3.14版にしようと思う。

2.0にメジャーバージョンアップ 120315
beta1.3.14が、めでたく2.0になったような印象。大きな変更はないように思われる。近々チェックしていこうかと思う。

2.0.2にバージョンアップ 120824
地味に変わったようだ。エフェクトの一部はシンプルな方向に変更されている。

2.0.3にバージョンアップ 130122
バグフィックスを中心に地味にバージョンアップ。エフェクトがいくつか追加された。Adjustable Fade は Fade in / Fade outの機能を強化したプラグイン。でも今までの Fade in、Fade out はそのまま。さらに同じような Studio Fade Out も追加されている。個人的には Adjustable Fadeだ けで十分だわ。作業効率を上げるために使い分けるという趣旨かもしれない。

2.0.4にバージョンアップ 130906
エフェクトに標準でReverbが加わったことが目玉。そのReverbはFreeverbをベースにしたものでしっかりしたリバーブという印象。音も良いし、設定も保存できる。
個人的にはこのバージョンからLinuxに移行した。Linuxの方がWindowsより音が良い気がする。

2.0.5にバージョンアップ 131021
約1ヶ月でバージョンアップ。主にバグフィックスで操作上は2.0.4とほとんど違いはない。

2.0.6にバージョンアップ 140929
久々のバージョンアップ。相変わらず地味な変更のようだ。Audacityのバージョンアップは毎回、見た目や操作性が大きく変わることがない。ただメニュー構成が多少変わったので、このBlogのマニュアルもそのうち更新したいと思う。

2.1.0にバージョンアップ 150329
メジャーバージョンアップ。VSTなどのエフェクトはリアルタイムプレビューでるようになった。これは調整が楽になるので歓迎。そのうち細かくチェックしようと思う。

2.1.1にバージョンアップ 150715
割と短い期間でバージョンアップ。Effect関係がいろいろ変わったようだ。LADSPAなどもユーザー設定が保存できるようになった。