2010/09/17

ローラーブレーキ 分解&グリスアップ

シマノ ROLLER BRAKE BR-IM35 Made in Japan
ローラーブレーキは、ちょい高級ママチャリに採用されている後輪用ブレーキ。低速で走るママチャリには天候などの環境にも左右されにくく、安定した制御を長期間維持できる。メンテもグリスだけを補充すればよいので、ブレーキとしては楽な方だ。耐久性も抜群なので消耗品の交換も必要ない。ということで、ママチャリには理想的なブレーキに近いのだが、ブレーキの重量が重い。またブレーキのドラムはハブと一緒に回転するのだが、そのドラムとシューの間にはそれなりの摩擦が常にあるので、何かと軽やかではなくなる。肝心のブレーキの効きは、ジワッと効く感じで、ガツンという制御力はない。なんとなくふにゃっとしているが、低速で走っている分には大きな問題はない。また後輪がロックすることもなさそうなので、そういう意味では何も知らずに適当に使っていても安全という印象。このローラーブレーキは、あくまでもメンテなんてしないという人に向けて開発されたブレーキ。そういう意味では個人的にはイマイチのブレーキなのだが、構造的には面白そうなので、そういう楽しみ方をしたいと思う。
上写真は取り外してハブ側から見たところ。思ったよりキレイな状態だ。
ドラムは簡単に取れるので、取り外してみると、中もそれなりにキレイと言える。グリスも切れていない。これが16年ノーメンテで、しかもグリスを補充したことがない状態。まぁガンガン乗りまくったわけでないが。

分解
分解はちょっと迷った。カバーをはじめに取り外してしまえば後は簡単。カバーはドライバーなどで隙間から、ぐいっとはがせば簡単に取れる。下の写真がカバーをはずしたところ。バネや押さえ金具があるので、これらを取れば分解できる。
分解してみると、劣化している部品はなさそうだ。シューも削れている様子は伺えない。長く使えるブレーキだ。
下のパーツは、素材がアルミニウムでもないようなのでマグネシウム合金だろうか? やたら軽い金属。形状が複雑なので精度よく成形できる丈夫な金属ということでマグネシウムになったのかな? 
シューはあまり磨耗していない様子。組立には向きがある。面取りされているほうがドラムの方向だと思われる。違うかも?
下はドラム。磨耗ほとんどなしで問題ない。
ローラー キレイなもんだ。
スプリング

構造
複雑というほどではないが、それなりにパーツ点数はある。中央のカムを少し回転させると、ローラーが外方向に押し出されて、金属シューを押す。これがドラムの内側に強力に接触することでブレーキとして機能する。

詳しい方から、コメントが入ってました。そのコメントを載せておきます。グリスは専用品を使いましょうということで。
ローラーブレーキ 分解&グリスアップ の 使用するグリスはシマノの専用品をお勧めします。 ローラーブレーキにはシュー(摩擦材)が見かけ上存在しません。シューに見えるのは鉄そのものであり「ベース」に過ぎません。 では何が摩擦材なのかというと特殊な成分が混入された専用グリスが制動時に摩擦材として働くのです。 通常のグリスではこの働きが全くないので摩耗が一気に進む恐れがあります。

グリス
ローラーブレーキは専用グリスを使うように指定してある。ローラーブレーキは摩擦熱で高熱になるので、その熱に耐えられるグリスが必要だということだろう。安いグリスでは80度で溶け出してしまうので、そんなグリスを使ってしまったら、すぐにグリス切れになって、金属同士が擦れてキーキー鳴るだろう。ブレーキにも高温注意とある。
持っているグリスはシマノのデュラエースグリスで、それしかないので使ってしまった。でもこのグリスの成分も性能も不明なので、ちょっと不安。また粘度が高いので走行時の抵抗が大きくなるのも気になる。そこで、ホームセンターでウレアグリスを買ってきた。これは400円以下で100g入っている。耐熱グリスで200度まで耐えられる。デュラエースグリスが溶け出したりしたら、こちらのグリスを塗ることにする。高い専用グリスは買うつもりはない。
コメントにあるように専用グリスを使いましょう。

組立
グリスを塗って組立完了。組立は、分解時に写真をたくさん撮って、それを見ながら組み立てる。ワイヤーを調整するためのネジ類が錆びていたので、一部ナットなどをステンレス製に交換した。自転車で使うナットは脱落防止にナイロンが入ったものをよく使っているが、真っ先にこのナットから錆びる。今回ナットは可能な限りステンレス製に交換するつもり。ナットは5~10円程度で手に入る。脱落防止にバネ座金もあるといい。