2010/12/07

VSTi MinimogueVA

何となくシンセの話があったので、パソコンの中でバーチャルシンセサイザーを試してみた。パソコンで扱えるシンセとしては、VSTと呼ばれるプラグインシンセがほとんど。かなりの数が無料で公開されている。
KVR Audio
http://www.kvraudio.com/
このサイトが有名みたいで、登録されているVSTiは膨大。

いろいろ試したいところだが、時間もかかるので、Moog系に絞り込む。フリーのMinimogueVA(VSTi)をダウンロードしてみた。ドメインから推測するとノルウェー産かな? 下記がそのスクリーンショット。

MinimogueVA version 2.2
http://home.no/gunnare/downloads.htm
VSTiを試す環境がなかったので、SAVIHostというVST HOSTと呼ばれるVSTiを動作させるためのソフトも用意した。
SAVIHost
http://www.hermannseib.com/english/savihost.htm
このソフトには鍵盤が付いていて、パソコンのキーボードを鍵盤代わりにすることもできる。これでとりあえずは音が出せる。

出てきた音には度肝を抜かれた。バーチャルでしかもフリーなので、期待もしていなかったのだが、CDで聴くあのMiniMoogの音が再現されている。面白かったので音を作って録音してみた。東海林修さんのつくるシンセ音が好きなので、そんな雰囲気で作ってみたりした。



このMinimogueVAは、どんな設定にしてもMoogぽい音になる。逆に色々な音色を作り出せるシンセではないのだけど、図太い個性的な音が出る。そこが楽器らしくてよいと思えた。
また音を作るためにアナログシンセの基本を勉強する必要があった。分からなくても適当にいじれば音は出るのだが、思ったような音を作ろうとなると、それなりの知識は必要だった。すぐ忘れそうなので、分かったところだけメモしておこうと思う。パネルの音の流れとしては左から右へ流れているので、左から作業するとよい。



この部分はキーボードからの入力に関わる部分。

GLIDE
連続して鳴る2つの音のつなぎ方を調整。長めに設定すると滑らかに音が高低する。下のPOLYに設定すると無効になるようだ。

AFTERTOUCH
鍵盤持っていないので未確認。

P-BEND RANGE
ベンドの深さ設定。

OSILLATOR MODULATION
モジュレーションの深さ設定。LFO-VCOスイッチをLFOにしたときに有効。

RETRIG-LEGATO
モノで演奏するときにアタックの加減を調整。LEGATOにすると、つながった音の場合、2つ目の音のアタックがなくなる。

POLY-MONO
和音演奏がPOLY。単音演奏の場合はMONOを選択。基本的にMiniMoogはモノラル。

LFO-VCO
OSCILLATOR 3をオシレーターとして使う場合はVCOにする。



音を作り出す心臓部。3つのオシレーター(発振回路)がある。3つ目は少し扱いが違うようだ。ノイズ成分を作り出したり、揺れを作ったりするのに使うみたい。

RANGE
音程がオクターブで変化する。64側は音が低くなる。

FREQUENCY
周波数の調整。これをしっかりやらないと気持ち悪い音程になる。12時の位置を基本としてよいようだ。そうしないとピッチが狂う。

WAVEFORM
発振する波形を選択。

Clean
よく分からないが音は変わる。

FINETUNE
ピッチの微調整。下のOSC SYNC を使えばピッチは合うようだ。あえて微妙にずらしたいときに使用するのだろう。



OSC SYNC
これをONにするとオシレーター2が1に同期されて音程のズレがなくなる。すっきりした音になる。

LFO LEVEL
低周波を発振する。主に揺れを調整する。下げれば効果はなくなる。

WAVE
サインにすると音が丸くなる。

DESTINATION
1/16 時間ではなく音符で調整。揺れの速度。
F Decay いくつかの選択ができる。まだよく分からない。



VOLUME OSC1-3
各オシレーターの音量を調整する。

OFF-ON
各オシレーターのON/OFF

KEYBOARD CONTROL 1/3 2/3
やや謎のスイッチ。

VCO3 FILTER MOD
揺れを作り出す。ビブラート。

AUTOPAN
揺れに合ったPANを自動で振る。

OVERDRIVE ON/OFF GAIN HIGHCUT LOWCUT
音を歪ませるレベルを調整することができる。HIGH、LOWCUTで音質も調整可能。



音色をつくる部分で演奏中にも音を変化させるときに使うようだ。

CUTOFF 
オフィシャルFAQによるとlowpassフィルターのようだ。音色の変化が大きい部分なので、演奏中によくいじっているミュージシャンが多いように思う。

EMPHASIS
直訳すると強調であるが、=resonance(共鳴)と同意らしい。これも音色の変化が大きい。上記CUTOFFと組み合わせて音を発振させたりできる。

CONTOUR AMOUNT
=envelopeと同意。うーん難しい。変化が微妙。

VELOCITY
鍵盤の叩く強さによって変化するパラメータ? 現状では確認できない。ということで、どのレベルに設定しても同じ音になる。



音色をつくる部分。このパラメータはどのシンセでも大抵あるものらしい。4つ合わせてADSRなんて言われているようだ。

ATTACK
音の立ち上がりを決める。

DECAY
音の立ち上がりのピークから、安定した音になるまでの時間を調整する。

SUSTAIN
音の減衰を調整する。

RELEASE
鍵盤を離してからの音の残り具合を調整する。



作られた音の音量をコントロールする部分。正直FILTER CONTOURとの違いがよく分かっていない・・・

ATTACK
音の立ち上がりを決める。

DECAY
音の立ち上がりのピークから、安定した音になるまでの時間を調整する。

SUSTAIN
音の減衰を調整する。

RELEASE
鍵盤を離してからの音の残り具合を調整する。


他にもARPEGGIATOR、CHORUS、OUTPUT、DELAYなどがあるが、音作りの基本部分とは違うので割愛する。MinimogueVAは、古典的なシンセサイザーであるMiniMoogのシミュレーターであるが、実によく出来ていると思う。SynthEditというVSTiを手軽に作るためのツールで製作されているようだが、出てくる音は、そんことは微塵も感じさせないしっかりしたもの。今回VSTiに興味を持ったので、VSTiの作り方も少し調べてみようかなと思う。