2011/01/26

ThinkPad T42 バックライト修理の記録

2004年に購入したThinkPad T42(2373-9ZJ) のバックライトが最近調子が悪い。まず起動直後の色が赤っぽい。さらに使っているとバックライトが消える。とりあえずの対処としては、T42の場合はFn+F3を押すことで復帰することができる。でも、しばらく使うとバックライトが消える。1月はじめは30分に一回程度バックライトが消えていたので、上記の復帰方法でも我慢できるが、この数日は数秒で消えるようになってしまった。こうなってしまっては使い物にならない。

バックライトが消える原因
ネットで検索すると、接触不良、インバータの寿命、冷陰極管の寿命、マザーボードの不良などがあるようだ。色が赤いというのは冷陰極管はかなり劣化していることは明らか。まずは冷陰極管の交換をすることした。インバータも怪しいが、分解過程で判断したいと思う。

冷陰極管の入手
秋葉原のCoCoNetという店で購入した。価格は1500円。
http://www.thecoconet.com/
T42の冷陰極管のサイズは直径2mm、長さ294mmだった。これに近いものを購入。実は2007年にこういうときの為に購入していた。長さは同じものがなかったので、298mmのものを購入したが失敗だった。長いと入らない・・・ ということでオリジナルよりも短めを買うべき。T42の場合は292~294mmがベター。

分解
ThinkPadは保守マニュアル(分解の手引きのようなもの)がオフィシャルから手に入る。
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd11.nsf/jtechinfo/SYM0-0109BC6
しかし液晶部分はケースの取り外しまで。LCDの冷陰極管の取り外しまではない。仕方なく適当に分解する。今回は本体はそのままに、LCDパネル部分だけを分解した。LCD面のネジは下3箇所と上に2箇所ある。いぞれも目隠しのカバーが両面テープで貼られているので、カッターなどで剥がしてからネジを取り外す。また側面にも各3箇所ネジ止めされているので、同じように取り外す。これでLCD面のプラ製の枠を取り外すことができるが、両面テープでべったりくっついているので、メリメリ剥がしながら取り外す。さらに上面には爪があるので、折らないように慎重に取り外す必要がある。

次にLCD背面のカバーを取り外す
枠をはずしたことで剥き出しになったネジ類を取り外すと、背面カバーを取ることができる。このT42のよいところは、ヒンジをいじらずに、LCDをむき出しに出来る点。通常のノートパソコンだと、LCDと本体を分けないと作業を進められなかったりするのだが、T42は、簡単にLCDをむき出しに出来る。LCDパネル型番はLTN141P4-L02 SAMSUNG製だった。
背面のカバーを取り外すとインバータがむき出しになる。T42のインバータは、インバータ機能だけでなく、各種動作のLED表示も兼用していた。このパーツの寿命でバックライトが点灯しない可能性もあるのだが、見た目はきれいで、少なくとも焼けてはいないので、冷陰極管の交換に進む。ちなみにインバータはヤフオクで1000円前後で入手可能だった。
インバータ型番 FRU P/N:26P8464

冷陰極管はLCDパネルの下にある。これを取り外すのだが、テープで固定されているので厄介な部分。さらに冷陰極管をコの字型の薄板金で保持していて、これが変形しやすい。冷陰極管の両サイドは、はんだ付けされている。これを取り外す。また冷陰極管には樹脂の透明リングが3つはめられていて、固定や耐久性に貢献している。このリングは新しい冷陰極管に再利用する。

新しい冷陰極管へ
下の写真は上が購入したもので、下がオリジナル。長さの違いが確認できると思う。

新しい冷陰極管に繊細なはんだ付けを行い、収納するのだが、冷陰極管の長さがオリジナルよりも長かったので、入らなかった・・・仕方なく、収納スペースを削り広げて無理やり入れることにした。
組立
分解よりも厄介。手先がそれなりに器用な人でないと無理だと思えた。なんとか見た目は同じような状態に戻すことは出来たが、内部はちょっと無理して組んでしまった。まぁ使えればいい・・・。

テスト
問題なく使えるようになった。冷陰極管の交換のみで復帰できたのは運がよかった。しかし冷陰極管を包み込む反射板の薄板金が歪んでしまったため、LCDの下部分には明るさのムラが出てしまった。予想以上に繊細なパーツだ・・・ LCD真っ暗よりはマシなので、このまま使うことにしよう。ちなみに作業時間は2時間ぐらいかかった。この手の作業としてはかなり時間がかかった。