2011/09/18

楽譜作成ソフトMuseScoreを試す

http://musescore.org/ja
150324 MuseScore 2.0 リリース
バージョンアップでインターフェイスが大きく変わった。パレットの動きが機敏になって扱いやすくなった。以前のパレットをすべて表示したい場合はパレット下にあるアドバンスを選択する必要あり。

楽譜作成ソフトを探す

ギターをはじめた2年前はコードだけあればよかった。裏紙に鉛筆でコードだけ書いておしまいという簡単さ。でもクラシックの曲だと通用しないので、1音1音タブ譜を書くようになった。特にギターの弾き方がフラットピッキングでクラシック曲を弾いたりするので、原曲を少しアレンジする必要が出て、自作の譜面は必須という状態。でも最近、タブ譜では応用が効かない気がしたので、普通の譜面に慣れた方がよいと思いはじめる。とりあえず、手書きからスタートしたけど、苦労のわりに汚い。人に見せることを考えると、もう少しきれいにしたいので、譜面作成ソフトを探す。フリーの譜面作成ソフトを、いくつか試したかんじでは、MuseScoreが個人的な用途に合っているように思えた。しばらくこれを使ってみようと思う。


MuseScoreを使ってみた印象


ソフトの見た目がきれい
全体的にセンスのよさを感じる。気分の問題のような気もするけど、実際に使い勝手がよく、合理的な美を感じるかも。

操作は簡単
マニュアルを読まなくても、ある程度譜面は書けてしまう。分からなければヘルプ(ハンドブック)を参照すればよい。すべて日本語化されていて、説明も親切なので問題ない。

細かな調整ができる
任意の記号の挿入とか、行間とか、それなりにきれいなレイアウトが実現できる。かゆいところに手が届くように思う。より自在できれいな譜面を目指すならLilyPond というソフトもフリーであるのだけど、スクリプトを書くような作法なのでお手軽ではない。

意外と安定
ネット情報ではバグが多いようなコメントが多いけど、最新の1.1では、簡単な譜面の範囲では問題なさそうだ。むしろ安定している印象。

音も出るのね
譜面作成が目的なのにシーケンサーにもなるのね。ドラムまで再現できてしまう。個人的には音は出なくてもよかったのだけど、音を確認するという意味では悪くはない。サウンドフォントを使っているので、音源を差し替えることで、高音質化することもできる。Ubuntuでは以下のディレクトリにライブラリがあった。
/usr/share/sounds/sf2/TimGM6mb.sf2
サイズは5.7MB。下記メニューからも確認できる。
Display > Synthesizer

やたらでかいソフト
高機能なソフトだけあって、プログラムのダウンロードサイズが34.3MBとでかい。手軽な小さいプログラムが好みなので、このデカさはちょっとためらう。小さな軽い譜面作成ソフトがあったら乗り換えるかも。でもプログラムのサイズにしては起動も動作も軽快。

バージョン2からタブ譜が利用可能になった
編集メニューの楽器で普通の譜表に対して、リンク譜表を追加して、タブ譜を選択すると自動的にタブ譜に音符に対応した数値が書き込まれる。同じ音程で別の弦にしたい場合は、ドラッグすると他の弦に移動して正確な番号に変更される。


実際に譜面を作成してみる

そもそも楽譜は苦手
中学以来楽譜は見たことがなく、現状では読めない。
改めて眺めていると、ギターと五線譜は相性がよろしくないと思う。だからタブ譜が受けいられているのだろう。五線譜を使うクラシックギターの譜面を見ても書込みが多くて無理している印象だ。

個人的なギター譜の書き方

個人的にはタブ譜は廃止したいが、ギター向けに指使いなどをフォローする書き方は必要。 しばらくクラシックギター風の譜面を作成して、にらめっこしていたら、個人的には弦の指定さえあれば問題ないように思えた。 MuseScoreにはクラシックギター譜向けに「フィンガリング」パレットがあり、弦の指定とか指の指定ができる。

ポイントとなる部分だけ弦を指定、その流れでポジションが分かる場合は省く。そんな感じでバッハの曲を書いたら、思ったよりも見た目にシンプルな譜面が出来た。これでいいや。クラシックギター譜よりもシンプルだ。でもスラスラ読めるようになるのは時間がかかりそう。現状では一定のスピードで読むことはできない。また音とギターのポジションが完全にリンクしていないので、たどたどしい。後は時間をかけて慣れていくしかないかな。ドレミファと歌いながら・・・ 小学生に戻った気分だ。


ブラッシングの書き方

カッティングするときにブラッシングといって、音程を出さない奏法があって頻繁に使う。「符頭」というパレットがあるので、それを開く。

パレットにあるクロス符頭(X)がブラッシングに使える。これを音符にドラッグすれば、置き換えられる。

他にコードなどを表示するときには以下のスラッシュ符頭を使う。


音声ファイルとして出力

あまり使わないが書いておく。File > Save Asから Wave, Flac, Ogg vorbis を選択して音声ファイルとして出力できるが、細かな設定はない。wavを試したところ44100Hzの16bitで出力されるようだ。またMIDIファイルを書き出すことも可能。

体裁を整える 行間の調整

行間がデフォルトだとやや広いので調整する。

Style > Page > Staff distance もしくは System distance
で数値を変更。

使いやすい行間隔にする。


体裁を整える 改行(折り返し)

任意の小節で改行するには、Breaks & Spacerパレットの下画像のアイコンを改行したい小節にドラッグする。


便利なショートカット

N: ノート挿入モード切替
1 to 9: ノート長さ変更 アイコンも連動
0: 休符
A to G: 音符
Ctrl + 上下カーソル: 音符をオクターブ移動
s: スラー
+: タイ

曲全体をトランスポーズ(移調)

譜面全体を選択してから、
Notes > Transpose
ここで変更したいキーを選択すると適用される。


楽譜はそのままで、鳴らす音だけトランスポーズ(移調)

移動ドを実現する方法。楽器名称あたりを右クリックして、Staff Propertiesを選択し、 Part Propertiesを表示させる。そしてパネル内のPlay Transpositionで音を上下させる。ただバグなのだろうか? 音はそのままで譜面が移調されてしまった。そこで前述の曲全体をトランスポーズ(移調)して、元の楽譜に戻すことで、やりたいことは実現できた。