2011/12/20

Audacity Effect VSTについて

150614更新

VSTとは?

AudacityではDAW(Digital Audio Workstation)で標準的になったエフェクト規格であるVSTが扱える。VST(Virtual Studio Technology)は、スタインバーグ社(ドイツ)のプラグイン規格。VSTには大きく分けて2種類あって、VSTiと言われる音源と、VST、VSTeなどと言われているエフェクト。
VSTが出てきた当初は、音とは関係ないGUIがうっとうしかったが、このスタイルが一般化してしまった。YAMAHAもこの流れを無視できなくて、独自にスタインバーグぽいシーケンサーSOLを作っていたけど、いつの間にかスタインバーグを子会社化してしまった。10年ほど前に少し関わったことがあるので感慨深いものがある。

VSTプラグインの入手先

VSTの入手は下記URLなどを参考に。膨大なVSTエフェクトがある。
http://www.kvraudio.com/

インストール方法

各ホームページ等でダウンロードしたVSTプログラムである.dllをAudacityのディレクトリにあるPlug-Insフォルダに入れる。Audacity側はPreferences > Effects > VST Effects > Rescan VST・・・をインストールの度にチェックする必要がある。チェック後にAudacityを再起動すればVSTプラグインは認識され、Effectメニューから確認できる。


VSTウィンドウ

下はインストールしたフリーのVSTプラグイン Classic Reverb を表示させたところ。


Play / Backward / Forward ボタン

再生しながらVSTを設定し、リアルタイムで変化を確認できる。Audacity 2.1.0 から、これが可能になった。Audacityはリアルタイム処理には向いていないので、こういう機能は諦めていたのだが、ついに実現してしまった。


Manage presets and options ボタン

このボタンをクリックすると以下の内容が表示される。

User Presets:

任意の設定がここに登録される。

Factory Presets:

あらかじめ用意されたプリセットを選択できる。

Delete Presets:

任意で設定したファイルを削除する。

Save As

任意の設定を保存するときに選択する。そうすると User Presets に登録される。

Impor / Export

任意の設定はXMLとして保存及び読み込みができる。これは従来の方法で保存したファイルを読み込めるようにしたもの。古い設定ファイルを利用しないなら上記の Save As で保存した方が使い勝手がよい。 XMLの中身は下のような感じでパラメータの設定が0~1の間で記録される。VSTは本来.fxpというファイルに保存するようになっているので、完全ではない可能性がある。
<vstprogrampersistence version="2">
 <effect name="Classic Reverb" uniqueID="913979766" version="1" numParams="8">
  <program name="">
   <param index="0" name="Size" value="1.000000"/>
   <param index="1" name="Damping" value="0.700000"/>
   <param index="2" name="Predelay" value="0.500000"/>
   <param index="3" name="Hi Damp" value="0.700000"/>
   <param index="4" name="Lo Cut" value="0.400000"/>
   <param index="5" name="Early Ref." value="0.500000"/>
   <param index="6" name="Mix" value="0.100000"/>
   <param index="7" name="Level" value="0.500000"/>
  </program>
 </effect>
</vstprogrampersistence>

Oprions

バッファなどの設定ができる。


About

プラグインの個別の情報が表示される。


32bit floatでも0dB以上はデータはクリップ

VSTの仕様のようだが、やや残念。普通は0dB以上にすることもないから問題はないけど。

Audacityでも高速処理が可能に

バージョン1.3.13から高速に処理できるようになって、ストレスなく使えるようになった。

VSTは自作も可能

VSTはスタインバーグ社に登録してSDKを入手すれば、誰でも自由に開発することができる。基本的にC++なので、その手の知識が必要。昨年少しいじってみた記事はこちら

Audacity マニュアル 目次はこちら