2016/09/03

ルービックキューブ NEWISLAND

ひょんなことから、新しいルービックキューブを入手することになった。 そのレビューをしてみたいと思う。

ルービックキューブは、国内ではメガハウス(かつてはツクダオリジナル)販売がオリジナル品で、その他のキューブは見よう見まねで作られた低品質の偽物が多かった。1980年代は本物の品質は圧倒的だった。 しかし、2000年にもなると、本家のメガハウスルービックキューブは、競争相手がいないためか、品質が落ちて、色シールは剥がれて真っ白になるし、回し心地も不快で、1980年代のものとは別モノとなってしまった。所有している偽者キューブの方がよいという時期が長く続いた。

しかし特許が切れて自由に各社ルービックキューブを作れるようになったためか、近年状況が一変。本物よりも高品質のキューブが各社から次々と出てきたのだ。そんな状況もあって、メガハウスのルービックキューブもver2.0となって、対抗している状態。もう胡坐をかいて品質の悪いものを売っている場合ではなくなったようだ。

今回入手したキューブはNEWISLANDというブランドのもので、 価格はAmazonで999円とかなり安い。 価格がメガハウス等の1/2ではあるが、品質は問題ないどころか優れていたりする。 ということで、かなり売れているようだ。

届いたので開封

箱:コンパクトにまとめられている。こういう生成りの箱はいいね。印刷色は黒のみ。無駄にお金をかけずに、センスよくまとめている。かつてのアップルの箱のようだ。最近はブリスタやカラー化粧箱が多すぎてうんざりする。

同梱物

ポーチが同梱されていた。確かにバッグにごろっと入れて持ち歩くと、傷がついたりするので、こういうポーチがあると持ち運びに便利だわ。

説明書:6面攻略が書かれいているが、個人的に見ることはないだろう。むしろ自分独自の方法をもう少し探りたいと思っている。



主な特長

このキューブの特徴として、色ステッカーを使わず、樹脂色で6色を表現している。ステッカーが剥がれる事がないので歓迎だ。その分プラスチッキーな見た目と、感触になる。おもちゃらしいというかポップな印象。サイズはオリジナルと同じで、1辺57mm。重さは82gと軽め。ちなみに1980年のツクダキューブは108gだった。

あと長年使ってみないと分からないが、プラスチックの色は退色するので、どうなるかな? あまり紫外線を受けないように保存しておく方が無難。特に赤系は色が薄くなりやすいので。

このキューブはカラカラと軽やかに回る。昔の偽キューブなどはゴロゴロと重かったので別次元。またグリスを塗布した本物キューブも同じように軽やかに回るのだが、その細工をしたときは、やりすぎかと思っていた。でもこのキューブはもっと軽やかだった。軽やかなほど力をいれずに、高速に回せるのだから、よいということかな。

昔のキューブは高速に回すと、ピースが外れかかったり、下手をするとバラバラになったりした。このキューブはそういうことがないように対策がとられている。きっちりと90度になっていなくても、強引に回すことができる。 下写真のように、かなり柔軟なつくりになっている。

多くのプロダクトはコストダウンとかで、年々悪くなっていく中で、ルービックキューブは、まともに進化しているという印象を受けた。販売しているのが、メガハウスだけだったら、劣化の一方だっただろうけど・・・


配色

配色は日本独自のものではなく、世界配色になっている。1980年にブームなったときは国内のルービックキューブは本物、偽物を含めて日本配色だった。

配色のパターン数はを計算すると以下のように30パターンとなる
6!/6/4 = 30

実際に使われている配色数は不明だが、世界共通にすると、何かと便利だとは思う。 ただ世界配色は対面が似た明度の色なので、市松模様などを作ると、コントラストがあまりない地味な感じになる。 ちなみに市松模様にすると対面の色とのチェック柄となるので、1枚の写真で配色が分かる。

下は1980年のツクダオリジナルの日本配色。2013年以降メガハウス版も世界配色に変更したようだ。



構造、材料等

材質はABSだが、環境、健康に気を遣っているようだ。洗浄しているということかな? ABS樹脂を使っている限り、発がん性やら、環境ホルモンはどうしようもないので。ペロペロなめなければ何の問題もないけどね。

ピースを取り外して覗いてみる。内部は複雑な曲線で構成されている。この設計はそごいね。

取外したピース。エッジとコーナー。はじめ、多色成形かと思ったら違った。

なんと色事にピースがさらに分解できる。しかも接着を一切していないところが素晴らしい。リブとリブをかみ合わせて組んでいる。 各ピースを成形する金型は特別なものではなく、抜き勾配をよく考えて無理のない形状にしている。無駄にコストをかけない努力が垣間見れる。だからリブとリブで組んでいるのね。これなら120度で組むこともできる。なかなか設計能力高いね!

コーナーは抜き勾配が問題にならないので、普通の円柱状ボスで組んである。 各ピースの肉厚は普通のABSなので、1~2mmとなっている。重量が軽い理由はこういうところにあったわけだ。 内部はオイルもグリスも塗られておらずクリーン。それでこの回し心地を実現できているということは、設計と成形精度の賜物。

組むとエッジはぴたりと合って、指がエッジに引っかかることもない。

回すときにカラカラと鳴る音は、この肉厚と内部空間にあったわけだ。所有している1980年のキューブはもっと重い音がする。あれは材質も肉厚も構造も違うため。

バラして思ったのは、パーツ点数も多く組み立てが大変だということ。キューブを機械が組み立てるのは大変なので、人の手作業になると思う。日本で組み立てたら5000円でもできないかもしれない。いっそのことプラモデルのように、バラバラ状態で売ってもいいかも。


商品説明の文章

ちょっとおかしな日本語がいいね

鮮やかな色 :シールキューブではなく、素体そのもののセクシーな世界基準配色です。シールが剥がれ、シールが汚れなどの心配はありません。

回転をよりスムーズに :内部構造が進化されて、コーナーカッティングがしており、引っかかりも少なくて高スピード回転できます。

3m落下テスト確認済み頑丈な構造:魚雷のように設計されて、3メートルの高いところから落下しても、キューブパーツが外れしません。

回し心地が自分で調整できる: センターキューブの蓋が外せて中のねじを回してキューブの回し心地調整ができます。

健康/環境に損なわない材料
オリジナル無害なABSプラスチックを採用しており、子供さんは不注意に口に入っても、健康に損することがありません.

水に込めても、遊べます。

ギフトにも最適です。子供の知恵トレーニング、年寄りの認知防止、ストレス解消、時間潰しに最適です。

6面完成攻略書(LBL法)付属: 詳細な攻略があり、初心者も成功的に6面揃えます。


まとめ

newislandのキューブは、安価で使いやすい(回しやすく壊れにくい)キューブというだけでなく、シールの廃止や、組み立てなど含めて、シンプルなコンセプトで作られている。ものづくりに長年関わってきているが、とてもピュアな印象を受けた。多くの場合「もっとこうすればよいのに」と思うことが多いのだが、そういう点が見当たらない。「これで十分だよ」という感想。

後は耐久性だが、これだけは長年使ってみないと分からない。1980年代のキューブが未だに現役なのもびっくりだが、無理に力を加えたり、落としたりして割らなければ、退色ぐらいしか劣化ポイントはないかな。

ルービックキューブは、6面を完成させたらおしまいという単純なパズルではなく、そのプロセスがいくらでも作り出せるので、一生飽きずに楽しめるパズルだと思っている。耐久性もあるので、1個買えば一生楽しめてしまう。それが1000円程度買えるのだから、一家に1個あるべきじゃないかな。


モノレビュー
ルービックキューブ Rubik's CUBE(ツクダオリジナル)