アクティブステレオマイクの工作

ステレオ録音したくて、ラインレベルの出力が得られるマイクアンプをブレッドボード上で組んでみた。乾電池1.5Vx4個の6V~4Vで駆動するようにしてみた。電子回路の知識はほとんどないので、数時間勉強してから、適当に作ったのだけど、それなりに録音できるレベルにはなった。動作はチェックできたので、そのうちケースに入れてちゃんと作ろうと思う。

回路について

最終的に小さいケースに入れたいので、部品点数が少なくて済みそうなオペアンプで設計してみた。 基本的な反転増幅回路を2回通して40dBの増幅。オペアンプは1回20dB以上の増幅は周波数特性が悪くなると聞いたので、この値にした。 マイク周辺の理屈が分からなかったので、WM-61Aの仕様書に沿って適当に構成したので、回路的にまずいかもしれない。まぁ火を噴くことはないだろう。バイアスとか間違っている気がするけど・・・。  各コンデンサや抵抗などは、いろいろ差し替えて音が歪まず、最適なレベルになるように試行錯誤して決めた。最後は音で判断というアバウトなやり方になってしまった。ちなみに回路図というのも初めて描いた。ど素人の回路なので、真似はしないほうがいいかも。

材料費

項目 メーカー、型番など 価格 備考
オペアンプ National Semiconductor LM358N 20円 5個入100円。汎用タイプなので、普通音響用では使わないらしい。録音した音を聞いたら、個人的には、このオペアンプで十分という印象。
マイクカプセル パナソニックWM-61A 100円 2個入200円 小音量の録音が目的なので、改造して大音量対応にする必要もなさそうなので、ノーマルのまま使用
抵抗 2.2kΩ3本、22kΩ2本、4.7kΩ2本 8円 1本1円~安いカーボン抵抗を使っている
コンデンサ 電解コンデンサ ニチコン muse 50V2.2μF 63円 音響用のコンデンサで高め。もっと安いものでもいいと思う。2.2μFがこれしかなかったから使っているだけ。本当はフィルムコンデンサがよいらしい。
電池ケース 単4形4本スイッチ付 150円 これも何でもいいでしょう。なくてもいい。
乾電池 今回は単4形を4本使用 -
合計 341円 回路部だけなら191円

購入した店
オペアンプとマイクカプセルは秋月電子。
そのほかは大須などで以前買ったものを使っている。

テスト録音

上記の構成で録音してみた。使っているノートパソコンにはライン入力がないので、USBオーディオインターフェイスを経由してパソコンにつないでいる。ソフトはフリーのAudacityを使用。サンプルは録音したまんまで加工はしてないです。


結論

WM-61Aの無指向性マイクによるステレオ録音は結構自然な感じです。マイクとマイクの距離を調整することでステレオ録音の最適なセッティングが見つかりそうだが、今回は適当。自宅でギターの録音が目的なら十分かな。ただパソコンで録音しているので、ファンの音とか、ジーという音が入ってしまう。本体からのノイズもそれなりにあるけども、ブレッドボード上だからかもしれない。基板上で配線を短くしてノイズ対策を施せば、もう少しましになるはず。そのうち、ちゃんとケースに入れたものを作るつもり。