ホームベーカリー修理 エムケー

エムケー精工株式会社 http://www.mkseiko.co.jp/
ホームベーカリー HBS401 1斤用 1996年ぐらいに 9800円で購入。
比較的安価なホームベーカリーだが、おいしく焼けると評判のMK製。焼きたてなら、そのままバクバク食べるのが一番おいしい。でも、さすがに14年も使うと調子が悪くなってきた。
症状
パンの底部、回転軸周辺の一部が黒くなってしまうというもの。はじめ回転部のメカの金属磨耗が原因かと思って、体に悪そうだと思ってパン焼きを中止したが、分解してみると違うようだ。パンの材料がパッキン内部に入り込んで、それが炭化したようだ。パンを焼くたびに、その入り込んだ炭が溶け出してパンに染み込んでいると思われる。それほど神経質になることではなさそうだ。とりあえずクリーニングで改善できる思う。
底のCリングをはずして、シャフトを抜く。クリーニング前は、手で回すと回転もぎこちなく、ゴリゴリとした印象。

シャフトを抜いた状態。はじめベアリングでも入っているものかと思ったら、あらら、シンプルでした。写真は汚れを拭き取った状態。抜いた直後は真っ黒だった。

構成部品。シンプルだ。いざとなったら、自作できそうなぐらい。

問題のパッキンとシャフト。かなり汚れているのがわかる。

パッキンは2重構造になっていて、その隙間に、パンの材料が入り込んで、焼けて炭になってたまっていた。これをクリーニングして、組みえ立てれば作業完了。組立後はシャフトの回転もスムーズになった。ただ、パッキンの一部が欠けていた。本当は交換したほうがよさそうだが、パッキンの硬化もなく、それほど問題はなさそうなので、このまま使用することにする。
早速焼いてみた。
パン底もきれいに焼けました。


修理2 130428

17年使ってきたパン焼き機。パッキンが劣化して動きが固くなったので、交換することにした。エムケーに電話したら、パッキンだけ買うことができるというので、取り寄せることにした。パッキンはオイルシールと呼ぶようだ。部品代は1050円+送料80円。微妙な価格だが、17年前の機種をサポートしているだけでもありがたい。大手では考えられないことだ。

下は劣化したオイルシールと各パーツ。クリーニング前の状態。

取り寄せは電話した翌日には郵送で到着した。対応が早い。支払いは後日郵便振替で行う。部品と一緒に組立図も付いていた。

送られてきたオイルシールセットの内容は以下の通り。

古いオイルシールと新しいオイルシール。劣化具合がよく分かる。新しいものを見ると、2重構造になっていてグリスが塗られている。金属とラバーの一体構造なので、やや複雑なパーツだわ。

古いオイルシールの内側は完全に崩れてしまっている。こんな状態で使っていてはダメだわな。

組立前に各パーツをクリーニング。

下は今回一番苦労した部分。パンケースの内側のクリーニング。ここに炭化した汚れがこびりついていた。

組立完了。写真はオイルシールがちゃんと入っていない。パンケースの面と同じ位置まで押し込む必要がある。指先で押して入るような固さではないので、大きなワッシャーとペットボトルを使って適正位置まで打ち込んだ。

裏面はこんな感じ。Cリングは手ごわそうに思えたが、手で軽くセット可能。コツはある。

これであと15年は使えるかな? 次壊れたたら、エムケーの最新機種買います。

修理3 150620

15年持つと思ったら、2年で駄目になった。ということで、また修理。ただメーカー純正のパッキンは簡単に劣化するので、耐久性のある構造に改造することにした。

以下は劣化したパーツ。主に内側のパッキンが跡形もなく崩れていた。そしてパッキンの間にパンの材料が入り込み、それが炭化して回転軸に固着し、スムーズに回転しなくなっていた。

炭を取ったらバラバラになった内パッキンの残骸。

外側のパッキンはまだまだ使えそうな状態。ただ、この隙間に材料が入るのでよろしくない。

今回の改造は、このパッキンを使わずに、ゴムワッシャーに交換してパン材料が入り込む隙間をなくしてみた。 ゴムワッシャーは直径20mm、内径10mm、厚さ5mmのもの。素材は熱に耐えられるように、ふっ素ゴム(FPM)とした。200度以上の高熱にも耐えられる。 価格は270円(税込)

軸にはめてみた。ゴムワッシャーと軸が思ったよりもスカスカだったので、純正の壊れた内パッキンも入れた。

セットしたところ。ゴムワッシャの外径が20mmなので、若干ゆるいが、押し込めばまぁ許せる範囲のはまり具合。

とりあえず、これで様子をみることにする。