ヘッドフォン SONY MDR-Z900 イヤパッド交換

1992年から使っているヘッドフォン。すでに18年。当時のフラグシップモデルだったような気がする。定価は25,000円だったかな。イヤパッドは経年劣化を起こすので定期的に交換する必要がある。2004年10月にSONYサービスセンターで1回交換したが、4662円もかかったので、今回は部品だけサウンドハウスという安い店から取り寄せて自分で交換することにした。

ちなみにサービスセンターの内訳は以下の通り
パッド 1300円 x 2個
補助材料費 240円
基本技術料 1000円
作業技術料 600円
小計 4440円
税 222円
合計4662円

自分でイヤパッドを交換した今回の内訳 (サウンドハウス利用)
イヤパッド 380円 x2個 (Z900用は1200円するので、サイズが同じZ600用を使用)
ウレタン 100円 x2個
合計 960円

シールドについて

電話みたいに、くるくるカールしたシールド。これを作れるところはもうほとんどないとか。使い勝手は?? 個人的にストレートなシールドの方が好み。巻かれていると、シールドの重さがモロにジャックなどにかかってしまうことが多く、あまり便利とは思えない。長年使っていると表面がベタベタしてくる。エタノールで拭くとベタベタも取れてきれいになった。

よく見るとラメ入り。

プラグはミニと標準に対応。変換プラグの取り付けは、ねじでしっかり固定するため、音のビビリなどは発生しない。

標準プラグを取り付けたところ。


交換作業

イヤパッドの表面がボロボロしている。使うと耳にカスがくっついたりして不快。サービスセンターで交換してから1年ぐらいで切れ始めた。4662円もかけたのに劣化するのがちょっと早すぎるような気がする。このパーツ古いストックという気がしてならない。この手の素材は製造されてからガンガン劣化し始めるので、使われてなくてもボロボロということになる。もうサービスセンターなどには頼まない。自分でなるべく安く修理することにする。

試しに実験してみた。イヤパッドの表面の薄い膜を全部剥ぎ取ってみた。この状態で音を聴いたら、音漏れがすごかった。遮音が全くされず、音はスカスカになって、まるで迫力のない音となった。この薄い膜って音にものすごく重要な役割をしていたのね。はじめ単なる汚れ防止かと思っていたよ。古いイヤパッドの中はまだヘタってなかったので、表面の膜を革を使って作ろうかと思ったけど、手間が大変なのでやめた。イヤパッドをサウンドハウスで注文することにした。このZ900のイヤパッドは1個1200円もするので、どうしようかと思っていたら、カスタマーレビューにもっと安い同じSONYのZ600のイヤパッドが使えるとあった。Z600のイヤパッドは380円なので、かなり安くなる。音はどれぐらい違うか不明だが、実際に交換しているユーザーも問題ないような発言だったので、安いZ600イヤパッドを買うことにした。


取り外した古いイヤパッド。ぎゅっと引っ張れば取れてしまう。赤い部分が輪ゴムのようになっていて、本体の溝にはまっている構造。着脱はとても簡単。

パッドを取ると中にウレタンがあるはずなのだが、ボロボロになって何もない。これでは音も悪くなるわけだ。そのボロボロになったウレタンはどこに行ったのかと思ったら、ドライバーの中に入って音が鳴るたびに飛び回ってノイズとなっていた。

まずは、消毒用エタノールでベタベタ、ボロボロウレタンをを除去して、ドライバーの中のウレタン粉をちり吹きで飛ばす。この作業は結構大変だった

下がサウンドハウスで購入したウレタンスポンジ。1個100円。厚みは2mm 直径は55mmだった。今回は厚みが分からなかったので、専用のウレタンを購入したが、次回は適当なウレタンスポンジを入れようかと思う。

両面テープで適当に貼り付ける。ドライバが見えないこの状態が正常。

届いたイヤパッドが下の写真。ちゃんと箱に入っていた。色は黒。オリジナルのZ900は茶色。

イヤパッドを裏から見たところ。これは左側なので青い。右側は赤。

新品のイヤパッドは気持ちよい。というかボロボロのイヤパッドは気持ち悪い・・・

下はZ900を購入したときのオリジナルのパッド。何かの参考になるかと思ってずっと保存していたもの。18年経った現在、中のウレタンもドロっと変形。

古いイヤパッド達。永久保存。

新しいZ600用イヤパッドを装着したZ900。イヤパッドは本体の溝に輪ゴムをはめるような構造なので簡単に取り付けられる。パッドが新しくなると新品のように見える。

音を聴いてみる。びっくりするぐらい改善された。本来の音はよかったのね。特に低音が大きく変わって、締りがあって迫力が増した。イヤパッドと内部のウレタンスポンジは音にすごく影響することが分かった。今回は安いZ600用イヤパッドであるが音には全く問題ないように思う。ということでイヤパッド類は定期的に交換したほうがよさそうだ。4年に1回ぐらい交換すれば十分かな。


後はボロボロになってきたヘッドバンドの劣化を何とかせねば。


2014.5.29

3年ちょっとでボロボロ

4年経たずにボロボロになってしまった。このパーツ耐久性なさすぎ。再びサウンドハウスでパッドを調べてみたら、なんとパッド1個950円に値上がり。前回は380円だったので、2.5倍の値上げ。何でも値上げのご時勢だが、ちょっと上げ過ぎじゃないか。パッド交換だけで送料など含めて2000円以上になってしまう。別の方法を考えるか・・・

ちなみにMDR-CD900STのイヤパッドも660円から993円に値上げ。そのうちSONYそのものもなくなってしまうかも。入手できるだけマシか?

2014.7.18

中国製イヤパッドに交換

amazonで売っていた中国発送のあやしい500円のイヤパッドを購入してみる。左右セット&送料込みで500円なので、今までのパッド交換の中でも最安価となる。 MDR-V900用ということだが、Z900も同じ形なので問題ないだろう。注文してから数日で中国から発送しました連絡が来る。それから10日経って、ようやく到着した。

なんと箱にも入らず、パックのまま郵送されてきた。扱いが雑だと簡単にダメージを受けてしまう不安な包装。

中身は無事で、割ときれいな印象。

予想していたよりも悪くないかもしれない。

純正品と比較しても品質が悪いという印象はないね。

早速Z900に装着してみる。純正品と同じ要領で簡単だった。新品のヘッドフォンみたいに復活。音も低音がしっかり出ていて問題なし。

パッドがきれいになると劣化したヘッドバンドが気になるなぁ。ボロボロと崩れてきているので、そろそろ何とかしないと。

第一印象はよかった。あとは耐久性なので、数年使って判断ということになる。たぶん純正品とそれほど変わらないと思われる。3年ぐらいは持つかな。とにかくこの価格なら文句ないわ。


2016.9.10

中国製イヤパッドを購入

約2年使って、以下のようにペロペロと剥けてきた。使い方の問題もあるかもしれんが、耐久性はそれほどなかったというところか。価格が500円だったので、まぁこんなものだろう。

ということで、アマゾンでまた新しいパッドを注文してみた。今回は前回と同じものがなかったので、 「対の交換ソフト PU 発泡イヤーパッド耳パッド イヤー クッション ソニー MDR Z600 用」というものを買ってみた。価格は驚くことに271円。送料込みである。例によって中国発送という商品。まぁ、安いので、モノは期待していないし、場合によっては届かなくても仕方ないという気持ちで注文してみた。

8/12に注文して、13日には発送済みになった。中国からだから、2週間ぐらいはかかると思う。到着予定は8/28となった。まぁいいでしょう。 China Postで問合せ番号もある。しかし、問合せ番号ははじかれ、どこにあるのか、そもそも問合せ番号が存在するのかも不明。 そして、やはりというかんじで、8/28になっても届かない。9月になっても届かない。ということで、メールをしてみる。すると数時間後には2,3日待ってくださいという返事がきた。返事だけは結構早いのね。
そしたら、2、3日後の9/5に到着した。前回と同じく梱包は下のようにペラペラ袋に入っていた。中身は幸い無事だった。よくこの梱包で平気だったと感心する。

中身は問題なさそう。品質は不明だが、多分問題ないように思う。価格的には1年持てば合格だろう。

時間をみて交換しようと思う。


2016.9.18

中国製イヤパッドに交換

時間が出来たので交換してみた。

古いパッドを取外したら、中のウレタンが溶けていた。今回は中ウレタンは入手していないので、イヤパッドだけ交換することにする。

見事に溶けるものだね。

イヤパッドを交換すると、やはり新品のようになる。

今回の271円(送料込)パッドは、ややシワシワだね。さて、1年持つだろうか?