バランスケーブル工作 MOGAMI 2534
TRS(Canare F16) - XLR(NEUTRIK NC3FXX)

XLRとTRSフォーンのバランスケーブルを工作してみる。 下は完成したバランスケーブル。片方はTRSフォーンで、もう片方はXLRというもの。持っているオーディオインターフェイス(Focusrite 2i2)のライン入力(バランス)がTRSフォーンしか受け付けないため仕方なく作成。

配線は以下のようにした。


使用ケーブルはMOGAMI 2534

今までは定番のカナレL-4E6Sを使っていたが、気分を変えて、同じく定番の MOGAMI 2534 にしてみた。長さは短くてよかったので1mちょっとぐらいにした。
194円/m
外径6mm
OFC(無酸素銅)
4芯
日本製


工作スタート

TRSフォーン側は、20mm程度カットする。ケーブルの構成はカナレL-4E6Sよりもシンプル。シールドは簡単にばらける。 工作は楽だが、L-4E6Sの方がかなり凝った作り。

カナレと同じく青と無色の4芯が確認できる。中央に透明で柔軟な線があるが補強用なのかな? 不明

TRSフォーン カナレ F-16

TRSフォーンは、以前買ってストックしておいたカナレのF-16を使用。しっかりした重厚な作りで信頼性は抜群。20年ぐらい使っていてもノートラブル。1個320円だった。

TRSフォーンにケーブルを付ける作業は、各線の長さがシビア。現物に合わせて、調整する。有色の青をHOTとし、無色をCOLDにした。TRSフォーンは先端のチップがHOTでリングがCOLD。残りがGNDとなる。

ケーブル工作作業でうっかりやるのが、各パーツをケーブルに通し忘れること。これだけは気をつけたい。出来たと思ったら、スプリング入れ忘れてたとかあるので。

今回はHOTの線を長めにして、ケーブルが引っ張られても直接HOTにストレスがかからないように半田付けした。

半田付けが終わればセットするだけ。


XLR NEUTRIK NC3FXX

XLR側は、NEUTRIK NC3FXX を使用した。以前よりも価格は上がってしまった。金めっきではない安いものでも378円だった。ITTよりは安いし、工作もしやすいので気に入っている。パッケージは4パーツがバラバラになって入っている。

Made in Liechtenstein でちょっとかっこいい。昔はSWISS MADE って刻印されていた。

XLRの半田付け作業は、ケーブルカットはすべて同じ長さでよいので、TRSフォーンに比べて、いろいろ楽。これも各パーツをあらかじめケーブルにセットして作業しないと大変なことになる。
1 グラウンド
2 HOT (青 基本的には有色をホットとする)
3 COLD (無色)

NEUTRIKの中で一番安い NC3FXX はシルバーなのだが、見た目も悪くない。

作りは同じで、しっかりしている。

完成したケーブル。テスタでチェックして問題がなければ終了。

最後に今回作ったケーブルの全体をもう一度。

音の違いはあるか?

ついでにマイクケーブルもMOGAMI 2534で作ったので、カナレL-4E6Sと比較してみる。 結論から言うと、3m程度の長さでは違いはわからなかった。ただ10m以上になれば、いろいろ音質差は出そうな気はする。この手のケーブルを短く使う分には、音質がどうのよりも、取り回しや、耐久性の方が重要に思える。そういう意味では、MOGAMI 2534 よりも カナレL-4E6S の方がケーブルが柔軟でいいかもしれない。

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