ダイレクトボックス自作(アクティブBASS専用)
先週作ったDI はアコギ用だったので、ベースにはいろいろ使いにくかった。そこで本日ベース専用に改造してしまった。 アコギ用は後日作り直す予定。 改造内容 まず、ベース用は利得1でいい。6倍もあると、入力レベルが大きすぎてしまう。 DIの場合マイク端子に接続するので、マイクプリで増幅することを前提としている。 そもそもベースの場合はコンデンサーマイク並みにレベルが高いので、DIで増幅は不要。 電池を消耗するのは気分的にエコっぽくないので、ファンタム電源で駆動するようにした。 以上の内容を盛り込んだ回路がこれ。ゼロバイアスのソース接地増幅回路となっている。出力は前回と同じくトランスでバランス出力にしている。 トランスのセンタータップを使うことで、ファンタム電源を利用している。 降圧もせず、そのまま使っているところがポイント。 電池との兼用を考えていないので、実現できたシンプルさ。 ファンタム電源の電圧は48Vだが電源側に6.4kオームの抵抗が2個それぞれ入っていて、並列で3.4kオームの負荷がすでにある状態。 この抵抗はおそらくショートさせないための安全対策だろう。 ただ、これによって回路の消費する電流値で電圧が変動してしまう。 実際に作って電圧を測ったところ、45.5Vとなった。 FETには0.69mA程度流れるので、計算的にも合っている。 手持ちパーツで作ることを前提としているので、抵抗などの定数は理想というわけではない。 C-OUTは2.2uFでカットオフ周波数34Hz。直接音質を左右するパーツなので、容量よりも種類の選定の方が重要かも。 増幅作用はほとんどないが、実際は1.2倍程度となっている。 入力インピーダンスは1Mオーム。 出力インピーダンスはトランス前で2.3kオーム。トランス後に1/17になるので、135オーム程度だろうか? シミュレーションも、測定もできないので、ちょっとあやしいけど。 FETに流れる電流値は0.69mA程度なので、省エネかつ、FETの特性から音質も悪くはないと思われる。 基板もケースもそのまま利用。 音 録音して 先週作ったDI と比較すると、 低音が若干軽くなっている。C-OUTの関係かと思われる。それ以外の音の傾向などは変わらない。