ピアノの練習をしようと思ったら
へバーデン結節だわさ

ピアノの練習は昨年夏前で途絶えていた。昨年夏が異常に暑くて、ピアノが弾ける環境ではなかったから。そのままズルズルと涼しくなっても弾かないまま半年以上経過。

最近ピアノを録音する環境を整えたので、再びピアノの練習を始めようと思って、弾き始めたら、左手小指に違和感を感じる。 痛みが走るので腱鞘炎か? 練習してないのに腱鞘炎はないだろう。小指の第一関節が見た目にも少しおかしい。これは以前から気にはなっていた。でも痛みはなかったので放置していた。

今回は明らかに痛みがあるので放置はできない。痛いままピアノを弾くというのは、体が悲鳴をあげているということなので、絶対やめた方がいい。ギターもちょっと触ってみたが、まだギターの方が痛みは感じにくい。 どうやらピアノはギター以上に手を酷使するようだ。オクターブを左手で弾くような場合、結構手を広げて、各指に負荷がかかる。そうすると痛い。特に第一関節を反らせようとすると痛い。実際には関節の柔軟性が失われていて反らせられなかった。 ほかの指はどうかチェックしたら、右手の薬指もあまり反らない。ただ見た目は普通。

症状を観察していくと、へバーデン結節が濃厚だ。この病気は40代以降の女性に多いらしい。原因不明で、手をよく使う人がなりやすいという話。指の第一関節が変形したり、炎症を起こし、関節がいびつになって、曲がりぱなしになってしまったりするらしい。痛みは、そのうちなくなるという話もある。そして治療法はないという。

へバーデン結節の情報を調べていくと、仮説が成り立つ。原因不明というのは、ちゃんと分かっていないだけで、原因は素人目にも結構明らかである。そして治療法というか進行を抑えることも可能。だから今何をすべきかも明らか。単に古い情報に流されているような気がしてならない。

女性に多いというのも、患者に女性が多かっただけかもしれない。見た目を気にしない男性は病院にも行かなかったということもあり得る。どちらにしても更年期による体質の変化が影響している。

手先を使う人がなりやすいというのは、手を酷使するからに他ならない。逆に手に負担をかけなければ、この病気になっていても気付かないかもしれない。というか病気ではなく、誰もに、そういう時期があって、それに気付くかどうかの差のように思う。もちろん個人差はあると思うが。

今回、左手小指に、その症状が出ているが、一番負荷がかからない指がどうして?と始め思ったが、理由は明らかで、一番力に耐えられない指だから、ほかの指では、どうってことない負荷でも、小指だと負けてしまうということ。 ピアノなどの楽器は、小指の負荷は相当なもの。本来ならば小指には小指が耐えられるだけの負荷しか与えてはいけない。ほかの指と同等の力に耐えさせようとするのは、本当に酷な話。さらに左手というのは効き手と違って、思い通りに動きにくいので、負荷に負けやすいのだ。

とりあえず、手を酷使するようなことは当分やめておく。その期間は不明だが、半年から数年という単位になりそう。ピアノはお預け。ギターもお預け。 仕事でも指先に力がかかる作業は可能な限り避けようと思う。このまま手を酷使すると、ほかの指も炎症を起こして、関節が曲がったきりになってしまう。まずは炎症を起こさせないために、極力使わないことが重要。炎症さえ起きなければ、曲がりっぱなしになることはないはず。
趣味の楽器を触れないのは残念だが、今までも半年ごとにちょっと触る程度だったので、あえて今やり始めることもないだろう。

そして、次にやることは、その原因となっている部分への対策。 おそらく更年期に多いということは、いままで体の中で作り出せていた栄養素が作れなくなって、不足しているということ。 不足分を補うために体は身を削り始める。その代償の一部が指に来ている。 では、その栄養素を積極的に入れてあげれば、症状は緩和すると思われる。 具体的には、カルシウムやマグネシウム、大豆に含まれる栄養素などなど。調べればいろいろ出てくる。

このへバーデン結節は数年で痛みが引くという報告が多い。おそらく体質が変化し安定するまでの期間があるのだと思う。 この期間はおとなしくしていることが正解で、無理をすると指が曲がってしまうだろう。

過去のメモをチェックしていたら、2年前に小指の異変に気付いていた。 おかしいと思った時点で、すぐ治療すべきだった。 へバーデン結節で曲がってしまった指は、もう元には戻らないので、早め早めがいかに重要かを痛感。 私の場合、小指を反らせることはもうできない。ギターを弾くときに若干不自由する程度だが。