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オーブン デロンギ コンベクション オーブン 95FL 修理

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10年以上使っているデロンギのコンベクション オーブン 95FL。上下に電熱線のヒーターがあるのだが、上が点かなくなってしまった。この手の家電はシンプルなので自分で修理することにした。とりあえず分解して故障箇所を見つけることにした。 デロンギのホームページを見たら、すでに95FLは修理を受け付けないようだ。部品の保有期間が過ぎたためという理由。 分解を始めると、工作精度が悪い・・・イタリア製・・・強引に組み立てられている印象。まずは背面のネジをはずす。 底面のネジをはずす。設計もひどいなぁ・・・足の構造とか、あり得ないだろう・・・ 下写真は裏パネルをはずしたところ。今回取り外したねじは3種類ある。統一してくれよ・・・。ネジ穴らしきものも数箇所あるのだけど、全く利用されていなかったりする。どういう設計だ・・・ 白いカバーを取り外したところ。正面の黒い枠もはずせる。内部のネジは6箇所ある。ついでにフロントのガラスもクリーニング。内部の鉄板は結構錆びていた。 このオーブンの一番メカニカルな部分が下の写真。中央には、このオーブンの売りであるファン(イタリア製のモーター)がある。でも剥き出しで錆が出ている・・・ 電気部品は基板らしきものはなくて、かなり古い設計という印象。こういうアナログ設計は自分で修理しやすいので好きだけれど・・・配線がゴチャゴチャしやすいのよね。 今回の故障箇所を発見。ダイオードが露骨に破裂していた。これは整流用ダイオードで交流を直流にするもの。設計がおかしいのではないかと思われる壊れ方だ。配線をたどっていくと、これは上のヒーター用のダイオードで、下のヒーター用のダイオードもあった。チューブで保護されてるが、同じものが入っているようだ。今回はこの明らかに壊れたダイオードだけを交換することにした。近々下ヒータも壊れるかもしれないけど、壊れた時点で交換しよう。 壊れたダイオードを取り外す。見事に真っ二つ。型番はP600Kと書いてある。ネットで調べると800V 6Aの整流用ダイオードのようだ。 同じスペックのダイオードだと、また破裂するかなと思って、もうひとつ上の1000V 6Aのダイオードをネット通販で買ってみた。メーカー不明のあやしいダイオードだ。でも1個6

ダイナミックマイク SHURE (シュアー) SM58

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定価19110円(税込)。実売7480円(サウンドハウス) 1966年発売。仕様変更されながらも2011年時点で45年間売られ続けているロングセラーマイク。 ダイナミックマイクの構造などに関しては SM57のページ に書いたので、ここではSM58独自の部分やSM57との違いを書こうと思う。 定番マイク SM58はボーカル用として定番マイクだが、あくまでもPA用という断りがある。音質を含めてPAとして使い勝手がよいのがその理由。その特徴は以下のようなところ。 他のサウンドに埋もれくい前に出る音(中域の強調) ハウリングに強い 頑丈 使いやすい単一指向性 近接効果対策がされている ポップノイズ対策されている ハンドリングノイズに強い 丸いグリルを持つ独特な形状 マイク = この形というぐらい認知されている こんなところだろうか。スタジオでの本格的なレコーディングではより高音質のコンデンサーマイクが主流となる。 主な仕様 型 ダイナミック型(ムービングコイル方式) 周波数特性 50 ~ 15000Hz 指向特性 カーディオイド 出力インピーダンス EIA定格150Ω(実効値300Ω) 感度(1kHz 開回路電圧) -54.5dBV/Pa(1.88mV/Pa) 1Pa = 94dB SPL 極性 1番ピンGND 2番ピンHOT 3番ピンCOLD コネクター プロオーディオ用3ピン(XLR)、オス ケース ダークグレーエナメル加工ダイカスト メタルボディ 艶消しシルバー加工スチールメッシュ丸型グリル サイズ 長さ162mm グリル最大径51mm 尾径23mm 重量 298g  付属品:ホルダー、保管用バッグ、変換ネジ 生産国 メキシコ よく見かけるマイクがSM58 イベントやライブなどで、よく見かける。1966年に発売されて40年以上第一線で使われ続けている定番マイクなので、イベント、ライブ、スタジオなど、どこにでもあるような存在になってしまった。マイクといえば、この形というぐらい世界中に浸透していて、下図のようにアイコン化されたSM58は、マイク端子などでよく見かける。おそらく最も売れたマイクではないのかな? さらに驚くことに販売数は年々伸びているらしい。

ダイナミックマイク SHURE (シュアー) SM57

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定価は14,910円(税込)。 安価なサウンドハウスでの実売価格は6,450円(税込)(2011年)。 楽器用汎用マイクとしての定番。SM57として発売されたのは1965年なので、すでに46年間販売されていることになる。姉妹機種のSM58と並んで超ロングセラーだ。しかも日進月歩のエレクトロニクス分野で、このロングセラーは奇跡に近いと思う。 ここでは構造などハードを中心にレビューをしてみようと思う。 なぜ、そんなに受けいられているのか? 早い時期に定番の地位を確立してしまったことが大きいと思う。当時PAなどで求められていたハウリングしにくいとか、中域重視で音が前に出るなどの要求を満たしていた数少ないマイクがSM58、57。独特な音質ながらも現場で使いやすいマイクとして広まってしまったようだ。さらにミキサーなどの機材も、SM58、57でチューニングされたりしているので、後押ししているような格好になっている。 他には耐久性の高さや、タッチノイズの少なさなど、当時としては基本的な使い勝手が良かったことも大きかったと思う。タッチノイズに関しては現在でもかなり優秀な方だと思う。 現在、特性だけ見れば、SM58、57よりも高性能なマイクはいくらでもあるし、SHUREですら周波数特性を向上させた後継機種を出しても置き換わることなく、SM58、57は第一線で使われ続けている。結局コンデンサーとは違うダイナミックマイクの基準ということなのだろう。 入門者から見ると、高性能なマイクよりも、どこにでもあるSM58、57を使いこなせた方が何かと便利という現実がある。もはや性能で選んでいるわけではないので、この定番を崩すには製造終了でもしない限り不可能に思える。 SHURE SM57(Studio Microphone)主なスペック 形式 ムービングコイル型ダイナミックマイクロフォン 指向性 単一指向性 カーディオイド 周波数特性 40-15000Hz 感度 -56.0dBV/Pa (1.6mV) (1Pa = 94dB SPL) new:-54.5dBV/Pa(1.9mV) 出力インピーダンス定格インピーダンス 150Ω(new:310Ω) 極性 1番ピンGND 2番ピンHOT 3番ピンCOLD 出力コネクタ XL