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ギターのフレットの位置を計算してみる

フレットの位置を計算するスクリプトを考えてみる。いろいろな方法があり得るが、平均律を求める式を変形するのがスマートかもしれない。maximaで以下のように計算してみた。nが任意のフレットで、scaleがギターのブリッジから0フレットまでの距離。 float(2^((12-n)/12)*scale/2); これをJavaScriptに改造。Scaleに任意の数値を入れて、ボタンを押すと0フレットから24フレットまで連続計算する。 デフォルトのスケール644mmは所有しているタカミネTSS-08。スケールは各社それぞれで Martin 645.2mm、Gibson J-45 628.6mm、YAMAHA 651mm などがある。 Scale(mm): fret(mm): 中学生ぐらいから学ぶフーリエ変換 目次はこちら

10 Holes Diatonic Harmonica SUZUKI OLIVE
10ホールズ・ダイアトニック・ハーモニカ
(ブルースハープ)

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最近リード楽器について調べていたら、ダイアトニック・ハーモニカの音の配列やら、テクニックが興味深く、サンプルとして鈴木楽器の「OLIVE」を買ってみた。目的がハーモニカを吹きたいというのでなく、構造やらのチェックだったりする。それでも演奏について、ある程度は知っておきたいので、しばらくは地道に練習もしみようとは思っている。 フリーリード楽器 ハーモニカはフリーリードという一定の音程を出す金属パーツで作られている。リードの一方が固定されていて、もう一方が固定されていないため、フリーリードと呼ばれている。基本的には、ひとつのリードはひとつの音程しか出せないため、各音程分のリードが付いている。 フリーリードの発音原理は、空気がリードの隙間から抜ける際にリードが振動し、空気が通ったり、さえぎられたりして空気の疎密波を作ることができる。これが聞こえる音そのものとなる。ハーモニカは小さくても、それなりの音量が出せるのはこのためであり、他のフリーリード楽器もボディのサイズと音量は関係がない。 下図はOLIVEのリード構造。吹くと上リードが振動し発音する。その際、下リードからは空気は漏れるが音は出ない。逆に吸うと下リードが発音し、上リードからは音が出ない。上下リードは影響しあっている。 リードの振動パターンから波形は非対称で、矩形波に近く、多くの倍音を含んでいるのが特徴。特に人間の耳に敏感な周波数が豊富に含まれているので、実際の音量よりも大きく聞こえたり、よく通る音になる。下はA4(440Hz)の音の波形。 フリーリード採用楽器は構造に自由度があるため、さまざまな楽器が考案されてきたようだ。原理的には中国の笙(しょう)とも同じなので、2500年以上の歴史を持つ。それがヨーロッパに伝わって現在のフリーリードになった見方が強いようだ。1810年代にリード・オルガンとして普及し、その製造工程での検音用道具からハーモニカが誕生したらしい。1830年代には早くもハーモニカは流行したようだ。1857年には現在のホーナー社がハーモニカ製造で創業している。 現在フリーリードを使ったメジャーな楽器としては、大きく分けてアコーディオン、オルガン系の楽器とハーモニカ系に分けられると思う。ハーモニカはもっともコンパクトで、シンプルな構造を