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Cakewalk by Bandlab TTS-1でマルチ・アウト

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TTS-1はマルチ・アウトできる音源で、最大4チャンネル(各ステレオ)扱える。これを使うことによって、特定の楽器だけ出力後にエフェクトを掛けたりできるようになる。 やり方は、以下のようにトラック追加のときに、「詳細設定」で「各出力のインスットゥルメントトラック」にチェックを入れてトラックを作成する。 以下のように2つのトラックが作成される。今回はピアノとドラムということにして、ピアノにはリバーブのBREVERB2を使って、ドラムは何もエフェクトを使わない設定にしてみた。 重要なのはTTSのSYSTEMにあるOPTIONボタンで、ここで各チャンネルの出力先を設定する。 OPTIONボタンを押すと下記のウィンドウが表示される。ここでは「マルチ・アウト機能を使用する」にチェックを入れて、ドラムの10チャンネルだけOUTPUTを2にしてみた。 以上で、ピアノにはBREVERB2を掛けて、ドラムはTTSのまま出力するということができる。 ということで久々にピアノを弾いてみた。そして大げさにリバーブを掛けてみたサンプル。ドラムにはディレイがかかっている。 BREVERB2のポテンシャルは高く、どうってことのない音も素晴らしくしてしまう。 こうして録音してみると、個人的にはソフト音源はTTSメインでいいかなと思えてきたよ。 インストゥルメントトラックを分離する方法 MIDIトラックとオーディオトラックを分離させたい場合は以下のようにする。 MIDIトラックを4個より多く作りたい場合は上記よりも管理しやすくなると思う。 下はトラックを作成した状態。1~4トラックがオーディオのアウトプットで、5~8がMIDIトラックとなる。シンセラックにはTTS-1は1個しかない状態。 Cakewalk

CLAP TAL-VOCODER

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vocoder(ヴォコーダー)の歴史と基本原理 現在では電子楽器扱いされているが、元々は通信用音声圧縮技術として開発された。 人の声をナチュラルに再生するには周波数帯域としては200Hz~10kHzぐらいほしいが、当時は低い周波数しか送信出来ずヴォコーダーを開発した経緯がある。1939年のニューヨーク万国博覧会で「The Voder」が一般公開された。今から80年以上前だ。 YouTubeで音声が聞けるが、イントネーションは機械的に付ける必要があるため、必然的に音階を付ける機能がある。 そのこともあってロボットボイスで歌っているパフォーマンスもある。 これを聴いたら誰だって音楽に使いたくなるわなぁ。 構造は以下のようになっている。 実際音楽で利用されるようになったのは30年以上後のことで、楽器用に開発された1970年代後半からとなる。ロボットボイスとして未来的な雰囲気が時代にマッチし、80年代にかけて盛んに使われた。 基本原理としては、キャリアという楽器の音程と音色に対して、モジュレータという声のフィルターをかけることで、ロボットボイスを実現している。人の発声は倍音構成が特徴となっているため。キャリアの音に、その倍音構成を採用すれば、人の声にように聞こえるということである。 手順は割とシンプルで、キャリア、モジュレータともに、周波数帯域ごとに数バンドに分けて、モジュレータの各帯域のレベルを、キャリアの各帯域のレベルに適用する。その音を再び合成して出力すればロボットボイスの出来上がりである。このことからキャリアの音色は倍音豊かである必要がある。またバンド数が多ければ、より言葉が聞き取りやすくなる。 230506更新 TAL-VOCODER ver3.0.1 (CLAP対応) https://tal-software.com/products/tal-vocoder フリーVSTで使えそうなボコーダーを探してみたら割と定番ぽいのがこれ。ただCakewalkで試そうとしたら、マニュアルも親切とは言えず、ネット上にも説明が、ほとんどない状態。そんなことで設定に手間取ったので手順を書いておくことにする。 2023夏にDAWをReaperの乗り換えたので、VST3ではなくCLAPで利用することにした。今後はCLAPに期待