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FM音源 4つのモジュレータによる波形生成のプロセス

位相の関係で実際のFM音源の波形とは違うけど、サイン波から様々な音を作り出すプロセスが割と直感的に理解できるのではないかな?と思って作ったJavaScript。ずいぶん前に作ったものだけど、思い出したようにアップしてみる。 4つのモジュレータが直列につながっていて、キャリアに相当するのは最後のピンク色。 フレームレートを落として、どのように波形が作られるかを追ってみてください。 coarse amplitude coarse amplitude coarse amplitude coarse amplitude Frame rate VSTi DEXED 音作り ギター日記 VST

CLAPi TX16Wx 内蔵オシレータを使ってみる

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TX16Wxはサンプラーにもかかわらずオシレーターが内蔵されている。 このコンセプトはウェーブテーブルシンセと何が違うのか? またサンプラーなので、普通のシンセのように使うのも妙な話。マニュアルには他のサンプル音とミックスして使うようなことも書いてあるので、補強する意味合いが強いのかもしれない。サンプルしていると、補強したくなるのかな? 用意されている波形を聞いてみる RegionsのリストのSample/Matrixのところで、新規Regionを作成するとOSCを選択することができる。 Sine Triangle Saw Integrated Saw Square Rect Half Rectified Sine Full Rectified Sine サイン波がDCオフセットしたような波形。 Half Rectified Saw Triangle Pulse Trapezoid 名称的には台形波形のはずだが、三角になっている。何か設定がちがうのか? Ramp これも名前と波形が違うね。sawになっている。ただ上のsawとは向きが違うの、これはこれでほしい波形。 Stairs White ノイズ系は周波数で表示してみる。ホワイトはまんべんなくすべての周波数が含まれている。 Pink Blue ブルーがあるというのは珍しいと思う。 こんな感じで普通のシンセのオシレーターにあるような波形が並んでいる。やや多めだけど。注意点としては結構音量にバラツキがあるということ。 疑問に思うのは、サンプラーだから普通のサンプル波形と同じじゃない? ということ。 そうであれば、メーカーが基本波形を添付してくれたという話になるのだが、 探しても波形ファイルがなさそうなので、必要に応じてメモリ上に生成している可能性が高いかな。読み込んだ波形と機能的な違いはパルスウィズができること。あとは同じかな? オシレーター以降も意外と強力 アナログシンセだと、オシレータが2~3個あって、その後につなぐのはフィルターで、次にアンプを経由して出力となる。フ

CLAPi TX16Wx 音程のある音源を作ってみる

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サンプラーらしい使い方を試してみる。生楽器を録音して、それをサンプラーに読み込んで、音程を割り振ったり、ループを設定したりするという、最もベーシックな方法。実はやったことがなくて、今回初めて。仕事で似たようなことは関わったことはあるが、一人で録音から作り込みまでは初めて。録音からデモ作りまでの作業時間は30分。予想以上に早かったというのが感想で、こんな手軽なら、今後も積極的にやってみてもいいかなと思えた。 眠っていたハーモニカを引っ張り出して、C4、C5、C6、C7の4音を録音して、サンプラーに読み込んで作ったもの。適当に作った割には、それほど不自然ではない。以下は、そのプロセス。 ハーモニカの録音 ハーモニカの音をコンデンサーマイクからオーディオインターフェイス経由でAudacityで録音。ぶっつけ本番という感じで、4回吹いて終わり。様子見で、まず取り込んでみて、問題点を修正しながら何度かやり直すつもりだったが、Blogにアップする程度なら、これでいいやとなった。音量などをAudacityで整えて、余白のフロアノイズはカットし、音程ごとに、それぞれWavで保存。 以下が録音した状態の音。 TX16Wxに取り込む Regionで下のように1音1オクターブ程度で鍵盤に割り振る。 鍵盤の上に張られただけでは、どの鍵盤を押しても録音した時の音程で鳴るだけなので、下のようにRootに、オリジナル音程を記入し、鍵盤にあった音程が出るようにする。下画像は2個しか見えないけど実際は4個とも行っている。 Wavesでループの設定 ハーモニカなので、録音したよりも長い時間音を鳴らすために、一定区間をループ再生するように設定する。下図の薄く黄色くなった範囲がループ区間。音の始まる位置も重要。使ったサンプルは前後に無音部分があるので、なるべく音が鳴るギリギリにStartを移動する。 Loopタグで新規ループを作り、適切な位置でループするように設定する。下のように拡大し、Enable zero snappingをオンにして、波形が0のところでループするようにする。 Rigionsに戻って、リストの以下のSus.(Sustain loop)ところで新しく作ったLoopを選択する。これをやら

CLAPi TX16Wx ドラム音源を作ってみる

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TX16Wxでドラムセットを作りたい 東海林修さんの82年以降のサウンドにはLinnDrumが欠かせない。80年代のコンプ過剰な低重心スネアサウンドは結構好き。ということで、LinnDrum風サウンドをTX16Wxに放り込む作業をメモっておく。 打楽器は基本的に音程がない楽器なので、各鍵盤にサンプルを割り当て、ベロシティカーブなどを調整する程度。一番簡単なサンプラーの使い方。 打楽器ならでは点としては、発音したら最後まで再生するOneShotが基本。ハイハットはクローズ、オープン、ハーフの3音色で一つの楽器になるので、そのコンビネーション設定が必要。これぐらい配慮すれば、ドラムマシンとしてはそれほど困らないと思う。 ドラムサンプルを用意する LinnDrumぐらい有名な音サンプルになると、検索するとフリーで、いろんなものが配布されている。気に入ったものをダウンロードして用意する。今回は参考用ということで、ベースドラム、スネアドラム、クローズハイハット、オープンハイハット、クラッシュシンバル、タム等を用意して、それをGM配列で鍵盤に配置したいと思う。 GMドラム配列は以下のようになっている 鍵盤 楽器 B1 kick C2 kick C#2 Side Stick D2 SD D#2 Hand Clap E2 SD F2 Low Tom 2 F#2 ClosedHi-hat G2 Low Tom 1 G#2 Pedal Hi-hat A2 Mid Tom 2 A#2 Open Hi-hat B2 Mid Tom 1 C3 Hi Tom 2 C#3 Crash Cymbal1 D3 Hi Tom 1 D#3 Ride Cymbal1 E3 China Cymbal F3 Ride Bell F#3 G3 Splash Cymbal G#3 Cowbell A3 Crash Cymbal2 A#3 B3 ide Cymbal2 鍵盤に配置

CLAPi TX16Wx サンプラー

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実験等で、たま~に使うサンプラーの備忘録。年1回使うか使わないかぐらいの使用頻度なので、毎回使い方を忘れているという有様。なので、自分が主に使う部分だけを整理して、ここに書いておくことにした。また多少は参考になるような内容も入れておくつもり。下動画はVoicevoxで作った音をTX16Wxに入れて使っている。 CWITEC社 TX16Wx https://www.tx16wx.com/ 最新バージョン 3.6.0h 6957.1072 (リリース 2024-01-18) プログラムサイズCLAP 約36MB TX16Wxは、VSTサンプラーとしては有名で、スウェーデンのCWITEC社が開発している。 機能限定版が無料で使えるようになっている。 限定版といっても、音を取り込んでエンベロープをかけたり、ループさせて鳴らすという入門的な使い方をする分には十分すぎる機能が提供されている。 有料版だとタイムストレッチやピッチシフト、FX、Matrices、アルペジエータなどが使えるようになる。 開発も積極的に行われている。特に登録などすることもなく、即ダウンロード、インストールが可能。 このソフトの元ネタ機種は、YAMAHA TX16W(そのまんま)で、1987年に26万円で発売されたサンプラー。AKAIのサンプラーと共に、サンプラーの価格破壊を行った機種で、1000万円超のFairlightを市場から消し去った機種ともいえる。ただしソフト音源としての機能拡張を独自に行っているので、TX16Wの再現を目指しているわけではない。より使いやすいソフトサンプラーとなっている。 TX16Wxの気に入ったところ CLAP対応 v3.6から対応。プラグインの新規格CLAPに期待したい。 マルチティンバー(無制限) 1個起動しておけば、複数の音色を同時に扱える。 マルチアウトプット ステレオ12アウトでモノラルに変更もできる。音色ごとにエフェクトを掛けたいので必須。 サンプルフォーマットの柔軟性 SoundFont(sf2、sfz)、EXS、AKP、AKAIなどが利用可能。また、音声ファイルはWAV、OGG、FLAC、AIFF、AIFC、MP3、ヤマハwave fileを直接読込可能 編集機能 サン