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5月, 2020の投稿を表示しています

Cakewalk by Bandlab VSTプラグインのトラブル

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有料プラグインの表示が真っ白 iZotopeの有料プラグインをCakewalkに読み込んだら、下のように真っ白い画面が表示されて、ユーザーインターフェイスが表示されない。しかしエラー表示はない。中身は反応しているので、動作はしているようだ。  検索してもピンとくる記事が見つからないし、結構解決していないケースも多そう。 こうなったら、自力で解決するのみ。 他のプラグインは普通に表示されているので、特定のプラグインだけこうなるようだ。実際にiZotopeのプラグインも、普通に表示されるものと表示されないものが混在していた。 検証のためにiZotopeから入手可能なお試し版プラグインをいろいろインストールして、表示をチェックしてみた。 すると以下のように表示されるプラグインを発見。 これはOpenGL 2.0を要求している。なんてことはない。使っているPCが古すぎてグラフィックカードがOpenGL 2.0に対応していなかったのだ。使用しているグラフィックカードはIntel (R) G41 Express chipsetで、ハード的にはOpenGL 2.0をサポートしているぽいのだが、ドライバはOpenGL 1.1までのようだ。 DAW使うなら、それなりのマシンでやらんとダメなのね。 Cakewalk

Cakewalk by Bandlab BREVERB2(OVERLOUD)

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リバーブの必要性 オンマイク録音では必須のリバーブ。オンマイクとは音源とマイクとの距離が近いこと。実際の距離はマイクの種類によっても微妙に違うようだが、SM58、SM57のようなダイナミックマイクの場合は15cm以下で使うのが普通で、この距離はすべてオンマイクという。オンマイクで録音すると素の音が録音できる反面、空気感のない不自然な音になる。ドライな音とも表現されている。この状態の音が不自然と感じるのは、通常の音というのは必ず直接音と間接音(反響音、残響音など)も一緒になって聴こえてくるからだ。部屋であれば、部屋の壁やら床やら天井やらに反射した音が同時に聴こえてくるもので、それが普段聞きなれている音となる。一方オンマイクでの録音は、その間接音がほとんど入っていないから、ちょっと違う印象を受けてしまう。 逆にオフマイク(音源とマイクを離す)で録音すれば、随分と自然な感じに録音できるが、実際普通の家で録音すると、マイナス要因の方が大きい。まずダイナミックマイクは低感度なので入力レベルが稼げずノイズが多くなる。SM58などではロールオフされているので、低音がなくなってスッカスカの音になってしまう。それから演奏以外の音がかなり入ってしまう。もしマイクの感度が高くオフマイクが可能だとしても、部屋の雰囲気がそのまま音になるから、通常の音響が全く考えられていない部屋の場合は、しょぼい音になるのがおち。ということで環境に恵まれない宅録ではオンマイクで録音するほうが何かと都合がよい。 リバーブは間接音である反響音(初期反射)、残響音を人工的に作り出すもの。オンマイクの不自然さをなくし、自然な雰囲気にすることができる。人工的に作り出すので、理想的な空間を用意することも出来る。まさに空間シミュレーション。下図はリバーブで作り出した音を色分けしたもの。大雑把に青が直接音で、赤が反響音、水色が残響音となる。 リバーブの歴史 初期のリバーブは物理的な装置(エコールーム、プレート、スプリング)を利用して、それっぽい残響を作り出してレコーディングしていたようだ。現在これらは完全に消えたわけでなく、ギターアンプでは、あえてスプリングを使うものがある。ただし、このようなケースは稀で、多くのリバーブはシミュレートされ、デジタルリバーブ内に取り込まれている。 現在主流...

Cakewalk by Bandlab TTS-1で純正律

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TTS-1を使って純正律にチャレンジしてみた。 やり方がズバリ書いてあるサイトもなく、オンライン・ヘルプを読みながら、MIDIの勉強もしつつ、という感じなので、ちゃんと理解しているわけではない。 方法としては、TTS-1のユニバーサル・ノンリアルタイム・システム・エクスクルーシブ・メッセージを使用して、 C~Bまでの12音について、各ピッチを指定することで実現してみた。 このユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・メッセージは元々メーカーごとに独自の機能を実現するためのシステム・エクスクルーシブを、互換性を確保するためユニバーサルを追加して各社共通のMIDI規定となったという経緯がある。言葉的にエクスクルーシブで、ユニバーサルって矛盾してないか? まずCakewalkのワークスペースをAdvance等にする。初期設定ではBasicになっていてイベントリストの表示ができないため。 TTS-1のトラックを作成し、そのトラックから下図のようにイベントリストを選択する。 イベントリストのプラスアイコンをクリックして1行新規で作る。今回はトラックの頭に情報を入れてみた。これによって再生するときに情報が読み込まれて音律が適用されるので。 種類のNoteというところをクリックすると下図のようにウインドウが開くので、「特別」の「SysxData」を選択しOKボタンを押す。 データのところにスケール/オクターブ・チューニング情報を書き込む。 絵では、とりあえず下記の純正律を入れてみた。 純正律 key = C F0 7E 7F 08 08 40 00 7F 40 38 44 50 32 3E 36 42 4E 30 4E 34 F7 これで一度再生すれば、TTS-1に情報が送られ、純正律になる。 音はこんな感じで、和音に濁りがない。一度途切れてから平均律でも鳴らしているので、明らかな差があることが確認できると思う。 音色は、TTS-1のサイン波を使ってみた。アタックやらモジュレーションを調整すればこういう実験にも十分使える。 データの意味 システム・エクスクルーシブ・メッセージは、最初にF0で、最後にF7にするのがお約束。2番目以降はTTS-1のオンライン・ヘルプによる...