アコギ再入門 練習記録 1週目

楽器は、ここ数年お休みだった

最近は仕事も、ほとんどPC上で行い、キーボードとマウスの操作に1日の大半を費やしている。 趣味もプログラミングとかだと、当然だがPCを使ってしまう。 音楽系でもDAWとかソフトシンセとかだと、もやはPCが中心になってしまう。 このままだと、PC100%依存生活で、よろしくないということで、 生涯の趣味として再びアコースティックギターをやろうと決心。 電気も使わずPCと切り離せるので、気分転換にもなるだろうと考えた。 コロナで時間が作れるようになったというのも大きい。

実は数年前からへバーデン結節で、指先に負荷をかける楽器は避けてきた。 そのうち症状も落ち着くと思われたが、あまり状況は変わらず、指は曲がってしまい、動かすこともやや問題が出ている。また、ちょっとした動きで痛みが走る。 ピアノとかだと、痛くて無理なのだが、ギターは特定の動きを避ければ、あまり痛みがない。指の可動範囲に制限はあるものの、ギターを再開できると思えてきた。


現状のギター演奏レベル

ギターを練習しなくなって3年以上。その前も練習らしいことはほとんどしていない。練習したのは最初の半年ぐらい。内容は曲のコピーだけ。それ以降は技術が下がる一方。もはや出来ることはローポジションで一般的なコードを弾く程度というレベルになってしまった。


まずは基礎からスタート

すぐに頭でっかちになりがちで、体を使うことを怠るので、今後ギターに関しては、なるべく反対にしようと思っている。何も考えずひたすら弾いてみるという。 こうなると教則本を見て、それを弾くだけというのがいい。あれこれ考える余地をなくして、弾くことだけに集中してみたい。しばらくはスポーツみたいに基礎練習を繰り返すという感じ。 今まで教則本を使ったことがないので、今回はじめて本に沿ってやってみようと思う。

使う教則本はこれにしてみた。
「アコギ基礎トレ365日!」野村大輔 著


表紙に「継続は力なり」とあるが、まさにその通りです。いつもこれが大問題となっているわけで、今回こそは、せめて1年以上は継続したいところ。この本があることで、やらなきゃいけないムードを作れるかな?

レビューを見ると、完全初心者向きとは言えないようだ。ある意味ひたすら基礎体力をつける本と言える。 無駄に手先が器用と言われていたので何とかなるかな?

この本の表紙は妙なインパクトがあるなぁ。カクカクの受験生。基礎練は学校の勉強と同じようなもので面白くはないぞ、と暗示しているのかな。またコツコツやれば報われるということが言いたいのかもしれない。

またBlogに日々の練習音源をつけることにした。 コメントも書いて、そのとき何を考えていたかを残しておきたい。

ただ個人的にフラットピッキングしかしないので、指弾きや特殊奏法の項目は演奏できない。 そういう部分はスキップしたり、フラットピッキングでも弾けるように多少譜面を変更しようと思っている。

フラットピッキングしかしない理由は、 あれこれ奏法を習得する時間的ゆとりがないので、応用範囲の広いフラットピッキングに集中したいという思いが強い。 フィンガーピッキングの方が表現力が高いようにも思うが、フィンガーは最低でも指3本のコントロールが必要で、爪の手入れなども必要。 ピアノで言うと指3本使って演奏するようなもので敷居が高い。粒のそろった音を複数の指で鳴らすというのは死ぬほど大変だと思うのだ。 マジで修得前に寿命が尽きると思う。 ピックだと1本指奏法のようなものなので、それだけに集中できるし音も整えやすいはず。


基礎トレ 第1週目 1

初っ端の第1週目は簡単そうだが、指を独立する練習なので奥が深い。こういう練習を毎日しないとダメなのね。 指が最適な力でしっかり弦を押さえるというところが、既に問題だわ。 それに、この半音パターンて、ギターソロぐらいでしか使われないじゃないかな?  個人的にも弾いたことのないパターン。 とてもメカニカルで、指のトレーニングにはなりそう。 せっかくのクロマティックフレーズなので、さっそく改変して、音が完全半音で動くようにしてみた。

現状でどんな演奏になっているか録音してみた。練習に録音は不可欠だと思う。録音したものを聞いて判断するという感じ。演奏中は集中しているけど、客観的な視点とは違うからね。特にノイズとかに鈍感になりやすい。

メトロノームは必須。ただクリック音は録音しないようにしている。クリックがあるとギターの音を邪魔して誤魔化せてしまうから。
2小節だけだとこんな感じだが、当然これだけではトレーニングにならないので、ひたすら反復することになる。



反復する場合、ポジション移動があったほうがよいと思えたので、上記をローポジションから12フレット辺りまでをひたすら行ったり来たりする感じにしてみた。 テンポはゆっくりからはじめて、徐々に上げてみる。下録音は110になっている。 これを10分ぐらい反復するとかなりの練習になる。音楽というよりスポーツ・・・ ただ数分やり続けると、弾きながら別のことを考え出す。そんでもってだんだんゆとりが出てくる感じ。他の事考えながらスラスラ弾けるようになれればいいのかも。


やってみて分かったのは、音が下がっていくパターンが個人的には苦手だということ。 指の動き的には、小指から順に握っていく動作は自然なのだが、 ギターの場合、どちらかというと小指から順に離していく動作が重要になる。 そうすると常に指1本と親指でネックを持つ状態になるので、やや不安定になる。 この動きは不自然なので、やはりトレーニングしないと思うように動きそうもない。 フレーズによっては、あらかじめ指4本で弦を押さえるように待機しておいて、小指から順次離していければ随分安定する。


基礎トレ 第1週目 2 201104

個人的に難関のパターンだった。へバーデン結節で小指を高域側にスライドをすると痛みが走る。 痛みを避けるために遠慮するとキュッと鳴ってしまう。 フレーズ的には減5度の不安定な響き。これを10分もやると気が滅入る。で、2、3弦で同じように弾くと4度になる。





ちなみに譜面は久しぶりにmusescoreで書いてみた。先日はcakewalkで楽譜出力ができるので、それを使ってみたが、TAB譜の番号変更が面倒だったりしたので、今回musescoreを使ったのだが、楽譜専用ソフトだけあって、やはり扱いやすい。TAB譜は基本自動だが、違う弦に移動したいときはドラッグするだけで、自動的に番号が割り当てられる。それほどストレスなく入力ができる。今後はこれで書いていこうと思う。


基礎トレ 第1週目 3 201105

このパターンは上りはディミニッシュ的で、下りはホールトーン的。 フィンガリング的に余計な音が鳴りやすいのでノイズ対策が重要に思えた。 本では、ピッキングは上りはダウン、下りはアップになっているが、常にオルタネイトにしてみた。 パターンとしては下記の譜だが、ローポジションからハイポジションまでを行ったり来たりする反復練習。






基礎トレ 第1週目 4 201106

簡単そうで意外と難しい。全音分のポジション移動があるのだが、これをどう処理するかが課題だった。スライド気味に弾いてみたが、油断するとキュッと音が鳴ってしまう。録音すると明らかになるノイズとしては、ピッキングの時の手首の動きの擦れ音もある。エレキだとまったく気にならないところだが、アコースティックギターでマイク録音するとなると、演奏時のあらゆるノイズを気にする必要がある。





基礎トレ 第1週目 5 201107

ローポジションからハイポジションまで行ったり来たりを繰り返す。 ちょっと手が痛くなってきたので、 無理をしないように弾いてたら移動時のノイズが結構入ってしまった。 ポジション移動時のノイズは今後の課題。





基礎トレ 第1週目 6 201108

小指スライドでキュッと鳴るは改善されず。無理すると指が痛いので、今後は別の方法なりを試していこうと思う。





基礎トレ 第1週目 7 201109

このフレーズはストレッチがある。へバーデン結節で指が痛い。ストレッチということもあるが、それよりも指の動かす順番と力加減で痛みが走る。痛くない角度を探すが無理だった。ということで練習らしいことはせず、1テイク録音しておしまい。今後は痛みを感じる練習は避けた方がいいかも。