Cakewalk by Bandlab PC2A T-Type Leveling Amplifier(光学コンプ)

Cakewalkバージョン2021.04 BUILD 144 から含まれるようになったプロチャンネル用光学式コンプ。 元々有料(99ドル)プラグインだったもの。

これはTELETRONIX LA-2Aというコンプレッサーのモデリング。実機は1965年から発売され、いまだに現役で販売されている。お値段は46万円もする。


特徴

cakewalkのプロチャンネルにはPC4K S-Type(VCAコンプ)とPC76 U-Type(FETコンプ)の2種類が存在していたが、PC2A T-Type(OPTOコンプ)が加わったことで、コンプの使い方の幅も広がった。

このPC2A T-Typeの特徴は光学式&真空管コンプのモデリングに尽きる。柔らかいかかり方をするのでボーカルなどに適している。

光学コンプの構造は興味深い。ELパネル(光る)を使用してアタックタイムを決定し、光学フォトセル(受光素子)を使用してリリースタイムを決定するという仕掛け。 そして、アタック タイムが10ミリ秒に固定されている。リリースは、50%が約60ミリ秒、完全リリースが0.5~5秒と2段階になっている。

コンプとしての基本性能からすると、あまり自由に調整が効かず、もっさりした動きは、性能が悪いように思えてしまうが、実際使ってみると、なかなか魅力的である。実機が、いまだに高額で販売されていたり、cakewalkも元々別売りで提供していただけのことはある。



LIMIT / COMPRESS 切り替えスイッチ

コンプレッションとリミッティングの2種類の動作を切り替え。圧縮比の基準が変わる。

PEAK REDUCTIONノブ

スレッショルドとゲインリダクションを調整。
  • LIMITモード
    圧縮率の範囲は、低周波数で4:1、高周波数で20:1
  • COMPRESSモード
    圧縮率の範囲は、低周波数で3.5:1、高周波数で6:1

GAINノブ

コンプレッション後の出力レベルを調整。

HF~FLAT R37ノブ

GR(ゲインリダクション)の周波数特性を調整。 FLATにするとGRはすべての周波数に等しく適用される。 HFにすると高周波でのGRが増加。 基本はFLATで使って、好みに応じて少し回す程度でよいかと思われる。

メータ表示モード切り替えスイッチ

  • GR(Gain Reduction)
    入力がなければ針はゼロを指す。圧縮がかかっているほど、マイナス側へ振れていく。
  • dBSF (db-Full Scale)
    入力がなければ針はマイナス20を示す。最終的な出力レベルが表示されるので、ゼロを超えないこと。
  • +4 アナログ シミュレート メーター
    dBm (アナログ エミュレーション) を基準とした、処理後の出力レベル。 アナログ機器ではヘッドルームがあり、クリッピングピークが20dBぐらいとなっている。だからコンプなどでは0dB超えは当たり前。そういう機器に慣れている人向けの表示だと思われる。 DAW上では、大抵の人は上記のdBSFの方が都合がよいはず。
  • +10 アナログ シミュレート メーター
    上記と同じで基準値が変わったもの。実機ぽさを求めないなら使わなくてよいと思う。

使い方

パラメータは少なく、設定値の多くは固定されているので、あまり悩むこともない。 気に入った音質のところをPeak Reductionで探して、あとは最終的な出力レベルを調整しておしまいという感じ。 スレッショルドが何dBとか考えない方がいい。