VSTi u-he ZEBRA2 OSC

OSC(Oscillator)
オシレーターは最大4個まで同時に使える。 パラメータ構成は基本的にZebraletteと同等。

タブで切り替えられる。

通常のシンセのオシレータと大きく違うとろが2点ある。

1点目は、OSC FXというスペクトル・エフェクトが26種が内蔵されていること。音作りに必要なフィルタや変調がすでに組み込まれていて、直列で2個同時使用できる。

2点目は、ウェーブテーブルを持つことができるという点。 波形を16個自由に描くことができ、それぞれをモーフィングすることができる。

ZebraletteはZebraのオシレータ1個だけのシンセだが、独立したシンセとして使えるレベルにある。 かなり強力なオシレータであることがわかる。


STACK

  • single 1個
  • dual 2個のスタック
  • quad 4個のスタック
  • eleven 11個のスタック。スーパーソー以上。
下サンプルはsingleからelevenまで順番にデフォルト波形(ノコギリ)を鳴らしたもの。位相と音量を揃えている関係上、eleven以外の差は微妙だったりする。elevenはMP3に圧縮するとジュワジュワと劣化する。それだけ複雑な波形になっているということ。


PWMボタン

PWM効果を強制的にONにするボタン。例えばノコギリ波に対してONした場合は以下の図のようになる。オリジナル波形を反転コピーし、位相を操作して合成する。


Syncボタン

ハードシンク効果を有効にする。後述のSyncノブと関係している。

Resetボタン

ONにすると、ノートを弾くたびに、Phaseノブで設定した位置からスタートさせる。

Wave(1~16) ソース選択付変調ノブ

オシレータの波形をここで設定。ウェーブテーブルなので、16個の波形を1セットとして管理している。 値は16個のうち何番目を使っているかを表す。 小数の場合は、補間したものが使われる。
波形を編集管理するLOWER PANE部にあるOSCの詳細はこちらのページ

Tune(±48半音)ソース選択付変調ノブ

変調が可能。後述するVibratoは最大振幅が半音なので、それ以上のビブラート効果を付けたい場合は、これを使う。

Detune(±50.00cent)

0.01単位で設定可能。小数単位で設定したい場合はshift+ドラッグで操作。

Vibrato(0~100 最大±50cent)

これはLFO1にハードワイヤードされている。つまりLFO1はビブラート用で使うことが推奨されていて、常にその影響を受ける。
LFO1のRateで時間、Ampで深さ、waveformでビブラートの形など。
Vibratoを最大100にした場合
LFO1 Amp 0:揺れない
LFO1 Amp 100:プラスマイナス約50cent揺れ

PHASE


Phase/PW(0~100)ソース選択付変調ノブ

PWMボタンのON/OFFによって2通りの動作がある。
OFF:位相の調整。アタックが強調されている音であれば音色的に影響を受けるパラメータ。また変調することでコーラスに近い効果を得ることも可能。下はサイン波を揺らしている例。


ON:デューティ比の調整

音にするとこんな感じ。


Sync(0~36半音)ソース選択付変調ノブ

SyncボタンがONになっている場合のみ、Syncノブが機能する。ハードシンク(オシレータシンク)を実現する。 SyncはSynchronization=同期の略。今ではアナログシンセの定番サウンドであるがARPなどから始まったと思われる。
本来ハードシンクは2個以上のOSCで行うものであるが、Zebraletteは一つのOSC、しかもsingleモードでも機能する。
波形は自己の波形を再利用し、ピッチをSyncノブによって上げていくのだが、ノートの指定するピッチまでしか繰り返さないことによって、音程を維持するのだが、12、24、36の場合はぴったり重なるため、音程が2、3、4オクターブ上がって聴こえる。

音にするとこんな感じ。

そもそもの使い道としては、単純な波形でエッジのある複雑な音を作るために用いられていた。伝統的なリード向きの音作りのための手段と言える。

OSC FX


2個のスペクトル・エフェクトが直列につながっている。 スペクトル・エフェクトは26種あり、±100で設定。さらに下のノブで変調をかけることもできる。
詳細はこちらのページ

MIXER


PanとVolumeは変調可能。
Widthは、OSCがsingle以外の時に有効。