Cakewalk by Bandlab Sturation Tape(OVERLOUD社)

ひじょうに分かりやすい効果のテープシミュレータ。

名前の通り、テープ録音&再生をシミュレートしている。 これはアナログ感を出したいときなどに使うもので、テープサチュレーション効果がある。 それなりの音量で録音したときにピーク成分の圧縮と歪みなどが加わり暖かみのある音になる。

NOISE

ヒスノイズ量調整。本来ヒスノイズは邪魔者ではあるが、これがないとテープらしさが薄れてしまう。テープ面積が大きいオープンリールなどはヒスノイズを低く抑えられるが、最も普及したカセットテープは幅も狭く、ヒスノイズが目立ち、ノイズリダクションが必須の状態だった。 このノブを最大にしても、それほど邪魔なノイズレベルにはならない。プロ用オープンリールというところか。 スペクトルを見るとピンクノイズと、ブーンという60Hzのハムノイズが合わさったような感じ。


REC LEVEL

録音レベル。これを適切なレベルに上げることにより、テープサチュレーションを生み出す。

PB LEVEL

出力レベル。録音レベルに合わせて設定。隣にある鍵アイコンはREC LEVELとのリンクボタン。

TAPE SPD

テープスピードは切り替えができる。
  • 7.5IPS(19cm/sec)
    低速なため、高域成分が減衰した音で、暖かみのある音になる。テープらしさを強調したい場合に有効。 ちなみにIPSは1秒間に進むインチとなります。
  • 15IPS(38cm/sec)
    標準速度。高域はそれほど減衰しない。圧縮アタックが速くなる。

BIAS

本来磁気テープに忠実に録音するための調整機能で、実信号に交流信号を混ぜている。その交流バイアスの調整。
  • Over:低周波および中周波の歪を減らす。かなりクリーンになる。
  • Normal:標準的な歪で、設定によってはノイズが目立つが、よりテープらしくはある。

サンプル

分かりやすいのはドラム。
off 素の音

on 圧縮がかかり、低域の音圧が上がってパワー感が出ている。別に音量が上がっているわけではない。むしろピークは低い。


次に古いオルガン風シンセの音にかけてみた。
off 素の音

on 音色的にサチュレーションの違いは分かりにくいけど、テープが回っている感は出ている。