TTS-1 Drum Set(ドラムキット)

無料のCakewalkに付属している20年ほど前のGMマルチティンバー音源TTS-1の音色を各カテゴリーごとに紹介。古い音源だけれど意外とポテンシャルは高く、多くの音色は現役で使えると思います。サンプル音はなるべく楽器の持ち味が生きるようにしてみました。リバーブはTTS-1ではなくPhoenixverbを使っています。これだけで音が蘇ります。またオリジナル楽器の簡単な説明と写真を載せましたので、各音色の理解を深め、TTS-1を見直してみてはいかがでしょうか。



このページでは、ドラムセットの骨格となるバスドラ、スネア、ハイハット、シンバル類、タムのみを扱い、他のパーカッション等は別ページに。

TTS-1のドラムセットは、9種類あるが、同じ音色が結構ある。多くのセットはスネア、バスドラ、タム以外は同じものを使っている。オーケストラはティンパニーが1オクターブ分占める都合上、音色の位置関係が他と大きく違う。

まずは各セットの全体を使ったパターンだが、オーケストラだけはセット内容が大きく異なるので、別パターンにしてある。

Standard(低めのSD)


Room


Power(The Power Station的)


Electric



Analog(Roland TR-808的)



Jazz(生っぽいSD、タムはStandardと同じ)


Brush(タムはブラシ専用)


Orchestra(SDの音はスナッピーが生々しくてよい)




鍵盤上のドラムセットの配置は以下のようになっている。GMの配置は、他ドラム音源でも基準となっているので覚えておくと何かとよい。



以下は各音色のサンプルだが、元々の音が作り込まれているので、リバーブやエフェクトはOFFにしてある。

G1 Sticks(共通)

スティック同士をカチカチと当てた音。曲に入るときのカウントとしてもよく使う。




バスドラム(BD)



B1 Kick Drum 2(Standard、Power、Electric、Analog 共通)



C2 Kick Drum 1(Standard)



B1 Room Kick 2(Room)



C2 Room Kick 1(Room)



C2 Power Kick(Power)



C2 Elec.Kick 1(Electric)



C2 Ana Kick(Analog)



B1 Jazz Kick 2(Jazz、Brush 共通)



C2 Jazz Kick 1(Jazz、Brush 共通)



B1 Concert BD 2(Orchestra)

直後にミュート


C2 Concert BD 1(Orchestra)





スネア(SD)



C#2 Side Stick(Analog以外共通)



C#2 Ana.Rim Sho(Analog)



D2 Aco.Snare(Standard)



E2 Elec.Snare(Standard、Room、Power、Analog、Jazz 共通)



D2 Room Snare(Room)



D2 Power Snare(Power)



D2 E.SnareDrum1(Electric)



E2 E.SnareDrum2(Electric)



D2 Ana.Snare 1(Analog)



D2 Jazz Snare(Jazz)



D2 Brush Tap(Brush)



D#2 Brush Slap(Brush)



E2 Brush Swirl(Brush)



D2,E2 Concert SD(Orchestra)





ハイハット



Standard、Room、Power、Electric、Orchestra共通

F#2 ClosedHi-hat(OrchestraのみEb1)



G#2 Pedal Hi-hat(OrchestraのみE1)



Bb2 Open Hi-hat(OrchestraのみF1)



Analog

808の音

F#2 ClosedHi-hat



G#2 Pedal Hi-hat

Closeと同じ音に聞こえる


Bb2 Open Hi-hat





Jazz

粒立ちがはっきりした音

F#2 ClosedHi-hat



G#2 Pedal Hi-hat



Bb2 Open Hi-hat





Brush

Jazzよりもアタックが柔らかい。

F#2 ClosedHi-hat



G#2 Pedal Hi-hat



Bb2 Open Hi-hat





タム

タム(Orchestra以外配置共通)

F2 G2 A2 B2 C3 D3
タムの音は表裏の皮の張り方でピッチ変化が起きる。TTSの音は数音下がるチューニングになっていて、下がって落ち着いたピッチが鍵盤と対応するようになっている。 通常のドラムセットとしては、6個のタムは多く、ピッチの間隔も狭いので、通常は1個飛ばしで使用するとよいと思う。


Tom(Standard、Jazz)



Room Tom(Room)



Power Tom(Power)



E.Tom(Electric)



Ana.Tom(Analog)



Brush Tom(Brush)



Timpani(Orchestra) F2~F3





シンバル(共通)



C#3 Crash Cymbal1

アクセント用。アタックが柔らかい。


A3 Crash Cymbal2

アクセント用。アタックが鋭い傾向。


スプラッシュシンバル(共通)

6~12インチの小型シンバル。

G3 Splash Cymbal





チャイナシンバル(共通)

シンバルの周りが反っている形状が特徴。 アタックの立ち上がりが早くサスティーンが短かく派手な音がする。 ハードな楽曲で使われる傾向にある。

E3 China Cymbal



シンバルのチョーク奏法を行いたい場合は、リアルタイムに打ち込むすることは出来そうもない。打ち込んだ後に、シンバルだけ別トラックにして、Expressionなどでミュートするしか方法はなさそう。



ライドシンバル(共通)

他のシンバルよりも厚く大きく、主にリズムを刻むために使う。

D#3 Ride Cymbal1



B3 Ride Cymbal2



F3 Ride Bell

ライドシンバルの中央の膨らんだ部分をスティックの腹で叩いた音。