TTS-1 Ensemble カテゴリー

無料のCakewalkに付属している20年ほど前のGMマルチティンバー音源TTS-1の音色を各カテゴリーごとに紹介。古い音源だけれど意外とポテンシャルは高く、多くの音色は現役で使えると思います。サンプル音は、なるべく楽器の持ち味が生きるようにしてみました。リバーブはTTS-1ではなくPhoenixverbを使っています。これだけで音が蘇ります。またオリジナル楽器の簡単な説明と写真を載せましたので、各音色の理解を深め、TTS-1を見直してみてはいかがでしょうか。



アンサンブル。弦、コーラス、オーケストラル・ヒットなどのカテゴリー。

049 000 Strings

音域 E1-C7
ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスによる弦のモノラルアンサンブル。各楽器の音域は以下の通りだが、音域ごとに得意としている楽器の色が強くなるだけで、あまり意識する必要はない。各楽器ごとに打ち込むのに比べて楽ができる音色といえる。
ヴァイオリン G3-C7
ビオラ C3-C6
チェロ C2-C5
コントラバス E1-G3



049 001 Orchestra(2 voices)

より広がりがあるストリングス。


049 002 60’Strings

低音が効いた重厚なアンサンブル。


050 000 Slow Strings

音域 E1-C7
立ち上げりがゆっくりな弦のアンサンブル。



シンセサイザーサウンド

ストリングスを再現したシンセサウンド。リアルなストリングスにはない使いやすさがある。

051 000 Syn.Strings1

音域 E1-C7
弦アンサンブルを模したアナログシンセサウンド。広がりがある素直な音。

Solina String Ensemble
分周回路を使った49鍵盤の完全ポリフォニックで、BBDによるコーラスサウンドが特徴。


051 001 Syn.Strings3(2 voices)

上記をモノラルにした音。


052 000 Syn.Strings2(2 voices)

音域 C2-C7
スイープサウンドなので、長めに使うときに効果的。



ボイスサウンド

人のコーラスを再現した音。

053 000 Choir Aahs

音域 C3-G5
「あ~」コーラス。


053 001 Choir Aahs 2

広がりがある「あ~」コーラス2。


054 000 Voice Oohs

音域 C3-G5
アタックの効いた「どぅ~」コーラス。


054 001 Hamming

アタックの緩やかな「どぅ~」コーラス。


055 000 Syn Vox

音域 C3-C6
シンセによるコーラス。アタックがゆるやか。


055 001 Ana Voice

やや濁りのある太い音のアナログシンセボイス。



オーケストラル・ヒット

80年代によく使われたFairlight C.M.Iによるオーケストラル・ヒットがオリジナル。実際のオーケストラ演奏の一部を切り取って、それを音色として使った。Fairlightによってシンセサイザーはサンプリングの時代に突入した。



056 000 Orchestrahit(2 voices)

音域 C3-C5
Fairlight「ORCH5」に近い音。イエス「Owner of a Lonely Heart」などが有名どころ。サンプルはC4を鳴らしたところ。

C4だけを弾いて、周波数スペクトルを見ると、2オクターブ下のC2からも出ていることがわかる。基本的に倍音豊かな単音、もしくはメジャーコードと考えてよいと思う。

オリジナル「ORCH5」の音はこれ。Bb3だねぇ。


056 001 Bass Hit(2 voices)

000にベースが入ったオーケストラル・ヒット。ベースは弾いた音よりも2オクターブ下が鳴る。


056 002 6th Hit(2 voices)

000に6thが入っているオーケストラル・ヒット。

こちらの方が「Owner of a Lonely Heart」のオーケストラル・ヒットに近い。D4を一発鳴らした感じ。


056 003 Euro Hit(2 voices)

000よりもドライで歯切れがよい音。