TTS-1 Guitar カテゴリー

無料のCakewalkに付属している20年ほど前のGMマルチティンバー音源TTS-1の音色を各カテゴリーごとに紹介。古い音源だけれど意外とポテンシャルは高く、多くの音色は現役で使えると思います。サンプル音は、なるべく楽器の持ち味が生きるようにしてみました。リバーブはTTS-1ではなくPhoenixverbを使っています。これだけで音が蘇ります。またオリジナル楽器の簡単な説明と写真を載せましたので、各音色の理解を深め、TTS-1を見直してみてはいかがでしょうか。



ギターカテゴリーは、ポピュラー音楽では欠かせないにも関わらず、打ち込みにあまり適していないカテゴリー。 ギターの構造を意識しないと違和感を感じてしまうので注意が必要。

古い音源の多くは歪ませたギターなどは苦手。TTSも御多分に漏れず本物とかけ離れてしまう。そこでcakewalkに付属しているTH3などのアンプシミュレーターを通すことでかなり改善される。クリーントーンのギターをTH3で鳴らすという使い方はお勧め。


025 000 Nylon Gt.

音域 E2-C6
クラシックギター。ナイロン弦が張られたアコースティックギター。爪が弦にひっかかったときの音がちゃんとする。




025 001 Ukulele

音域
ウクレレ。ハワイ生まれの4本弦の楽器でナイロン弦が張られている。
ソプラノウクレレのチューニングは1弦から以下のようになっている。4弦が一番低い音というわけではない。
A4
E4
C4
G4



025 002 Nylon o(key off)(2 voices)

鍵盤を離したときにノイズが入るようになっている。音域によって目立ち具合が違う。 サンプルはE5を鳴らしたときの音。低い音域ではあまり目立たない。


025 003 Nylon Gt.2

明るい音のナイロンギター。


026 000 Steel-str.Gt

音域 E2-C6
鉄弦が張られたアコースティックギター。 アルペジオは、打ち込みでも使える音になりやすい。




026 001 12-Str.Gt(2 voices)

6コース12本の鉄弦が張られたアコースティックギター。普通の6弦ギターと同じように弾くが、2本同時に弾くため、ゴージャスな音になる。




026 002 Mandolin

音域 G3-G7
古典的な楽器で、4コース8弦が張られている。トレモロ奏法が似合う。



026 003 Steel+Body

ボディの響きを加えたようなサウンドで、太い音になっている。


027 000 Jazz Gt.

音域 E2-D6
エレクトリックギター。アンプを通したアタックの丸いクリーントーン。




027 001 Pedal Steel

ペダルスティールギター。写真のようなギターで、キーボードを弾くようにして演奏する。弦をフレットに押し当てるのではなく、弦上でスライドバーを滑らせて音程を得る。またチューニングも弦数も様々。ペダルは各弦ごとに音程を変化させて、様々なコードを演奏できるようになっている。ハワイアン、カントリーなどで使われている。
打ち込み作業が厄介な楽器の一つ。基本スライドで演奏するので、ピッチベンド及びポルタメントを多用するしかない。



028 000 Clean Gt

音域 E2-D6
エレクトリックギターによるアンプを通した音で、アタックが鋭い。おそらくストラト系でリアで弾いた音。



028 001 Clean Harf

000との違いは、ピックアップのセッティングがハーフトーンで、音がマイルドになっている。


028 002 Mid Tone Gt.

ミッドトーン。カッティングよりリード向きの音。


029 000 Muted Gt.

音域 E2-D6
ブリッジに手を触れるようにして、弦をミュート気味にして弾く奏法。


029 001 Funk Gt.

エレキクリーントーンでカッティング向けの音。


029 002 Funk Gt.2

001よりも、ややこもった感じのトーン。


029 003 Jazz Man

ジャズという名前だけど、クリーンエレキ系の音で、アタックの音も強調されている。 サンプルはそのままファンクを使用。


030 000 Overdrive Gt

音域 E2-D6
オーバードライブ。 アンプで音を歪ませたときの音。同じ歪系のディストーションとの違いは、生音も感じられるナチュラルな歪だということ。
サンプルはTTSだけでは、どうにもならなかったので、cakewalkに付属しているTH3を通した。割とそれっぽく聞こえる。他音色を使うのは避けたかったので、スクラッチノイズの代わりにピッチベンドを使ったアームダウンにしておいた。ピッキングハーモニクスはそれっぽく鳴った。



030 001 Gt.Pinch

こちらは000と同じ音だが、ベロシティが一定以上だとピッキングハーモニクスになる。 ピッキングハーモニクスとはピッキング直後に指を弦に接触することでハーモニクスを出す奏法のこと。 初代GM規格では、ハーモニックスは別音色だったので、GM2からは使いやすいように、この音色が追加されたのだと思われる。
000のサンプルのピッキングハーモニクス部をベロシティ操作で実現してみた。


031 000 DistortionGt

音域 E2-D6
ディストーション。エフェクター等で歪ませた音。オーバードライブに比べて人工的な音でより過激に歪む。
これもズルしてTH3で音を作っている。よりメカニカルなフレーズに合う。



031 001 Feedback Gt.(2 voices)

アンプとギターの関係でハウリング(フィードバック)する歪系ギター。音を長く鳴らすと、フィードバックを起こしていく。これも初代GM規格では別音色扱いだった。


031 002 DistRythm Gt

歪系のリズムギター用。ブリッジミュートしたような音になっている。


032 000 Gt.Harmonics

音域 E2-D6
歪ませたギターのピッキングハーモニックス音。 特殊奏法になるので、基本的に他の音色の中で使う。


032 001 Gt.Feedback

歪ませたギターのフィードバック音。 これも特殊奏法になるので、基本的に他の音色の中で使う。