TTS-1 Pipe カテゴリー

無料のCakewalkに付属している20年ほど前のGMマルチティンバー音源TTS-1の音色を各カテゴリーごとに紹介。古い音源だけれど意外とポテンシャルは高く、多くの音色は現役で使えると思います。サンプル音はなるべく楽器の持ち味が生きるようにしてみました。リバーブはTTS-1ではなくPhoenixverbを使っています。これだけで音が蘇ります。またオリジナル楽器の簡単な説明と写真を載せましたので、各音色の理解を深め、TTS-1を見直してみてはいかがでしょうか。



Pipeカテゴリは、エアリード系を扱っている。一般的には木管楽器ということになるが、それだとリード楽器と区別できなくなるので、発音構造で、きっちり分けるのはよいことだと思う。
管楽器全般に言えることだが、メロディなど目立つパートを担うことが多いので、打ち込みでは注意が必要なカテゴリー。特に音量変化などのニュアンス調整は必須。


073 000 Piccolo

音域 D5-C8
管楽器で最高音域を出すことができる。原理はフルートと同じで、約1オクターブ上となる。


074 000 Flute

音域 C4-C7
フルートは、エアリードの代表的楽器。テオバルト・ベームによって現在の表現力豊かなフルートが完成される。1851年にロンドン万博で公開された。


075 000 Recorder

音域 C4-C7
バロック時代からあるリコーダー。小中学ではソプラノ、アルトリコーダーを音楽の時間に吹いた人も多いと思う。表現力はフルートには及ばないが、扱いやすい楽器。


076 000 Pan Flute

音域 C4-C7
パンパイプとも呼ばれる。原始的な構造で1音程ごとに管があり、メロディを吹くには、移動が必要となる。原理は下のBottle Blowと同じ閉管楽器。


077 000 Bottle Blow(2 voices)

音域 C4-C7
ビンを使ったボーという音。ヘルムホルツ共鳴原理に基づく。 実際に、ボトルを使って正確に音階を吹くには至難の業であるが、サンプリングしたものを利用するならば、実用的な音色となる。もはや本物に近づけようとも思わない。 音色としてはパンフルートに近いが、アタックに息を吹きかけるときの盛大な「フッフ」ノイズが入っている。また整っていない太い感じのサウンド。


078 000 Shakuhachi(2 voices)

音域 G3-C6
日本の尺八。 音域によって音色の傾向が大きく違い、独特のアタックも希薄なため、尺八に聞こえない。扱いがとても難しい音色。尺八と思わなければ使える。


079 000 Whistle

音域 C4-C7
このホイッスルは口笛の音。ただし口笛らしく演奏するには、いろいろなテクニックを駆使する必要がある。 サンプルは、アタック処理が出来ていないので、人工的口笛。ノイズなどを組み合わせて、オートメーション使いまくれば、もう少しよくなるはず。



080 000 Ocarina

音域 C4-C6
オカリナは、安定した音程を出すのが難しい楽器。吹き方の加減で簡単にピッチがズレてしまう。また波形そのものはサイン波に近く味気ない感じになりやすい。オカリナらしさを演出するには、ピッチの不安定感や音量を調整する必要がある。サンプルは宗次郎のコンドルを真似してみた。