TTS-1 Synth Lead カテゴリー
無料のCakewalkに付属している20年ほど前のGMマルチティンバー音源TTS-1の音色を各カテゴリーごとに紹介。古い音源だけれど意外とポテンシャルは高く、多くの音色は現役で使えると思います。サンプル音は、なるべく楽器の持ち味が生きるようにしてみました。リバーブはTTS-1ではなくPhoenixverbを使っています。これだけで音が蘇ります。またオリジナル楽器の簡単な説明と写真を載せましたので、各音色の理解を深め、TTS-1を見直してみてはいかがでしょうか。
このカテゴリは、Moogのようなアナログシンセを模した音になっている。 前半は基本的な波形が並んでいる。使いこなすためには波形の基礎を学習する必要がある。 TTS-1内で積極的にエディットして使うと、よりアナログシンセ的な音として楽しめる。 083以降は作りこまれたリード用シンセサウンドとなっている。
Minimoog 1970年
また、全体的にリード用ということで、メロディの演奏が可能なように、アタックがはっきりした傾向にあり、主張するサウンドとなっている。
素のまま使うとゲームぽい音になる。矩形波はデジタルで一番ローコストに作れる波形なので、昔のデジタル機器ではよく使われていてた。ただTTSの矩形波はデジタル系の矩形波ではなくアナログ系。
サイン波は倍音がないので、低い音だと通りが悪い。 そこで高音域を使うオカリナに似せてみた。 アタックを少し遅くすると、このようになる。
時報も真似てみた。
2つのノコギリ波のオシレータをディチューンして、動きのあるノコギリ波になっている。アタックを強調する作りで、サスティーンレベルは控えめになっている。
80年代はシンセを前面に出した音がよく使われていた。オリジナルはもっと凝った音ですが。
またノコギリ波は、バイオリンの波形にも似ているため、ストリングスの代替としても利用できる。若干アタックを遅くすると、シンセストリングスという感じになる。
カリオペ。蒸気オルガン風サウンドで、Roland D50に入っていた音色。
きかんしゃトーマスにもカリオペが登場。パーシーから蒸気を受けて、派手に蒸気を吹き出しながら、可愛らしい音が鳴る。
名前的に管楽器等のチフ音のことだろうか。確かにそれを強調したような音にも聞こえる。
チャラング。綴りが微妙に違うけどCharango(チャランゴ)は実在する楽器で、アルマジロの甲羅をボディに使ったマンドリンのような南米の楽器。
音はチャランゴというよりも、アタックが金属的な騒音に近い。音は減衰もするが、鍵盤を押している間は鳴り続ける。ガチャガチャ鳴らしたいときに使うのだろうか? この音を使っている曲を知らない。でも民族ぽい雰囲気は出るかもしれない。
コーラス系だが、単音で利用することを考慮してあり、アンサンブルにあるSyn Voxとは違う傾向。アタックが速く、リリースも短かく、主張するサウンド。
5度の音が入ったノコギリ波ということだが、C5を弾くと基音よりも低いG4が強く出るので、重厚なサウンドとなっている。完全4度下が出ると言った方がわかりやすい。
70年代から似たようなサウンドはよく聞く。キース・エマーソンが使ってそうなイメージ。
名前の通りベースとリードが混じった音で、ベースとしてもリードとして利用しやすい音色。
サンプルはA0からC8まで一気に鳴らしてみる。全音域で使えることがわかる。
このカテゴリは、Moogのようなアナログシンセを模した音になっている。 前半は基本的な波形が並んでいる。使いこなすためには波形の基礎を学習する必要がある。 TTS-1内で積極的にエディットして使うと、よりアナログシンセ的な音として楽しめる。 083以降は作りこまれたリード用シンセサウンドとなっている。
Minimoog 1970年
また、全体的にリード用ということで、メロディの演奏が可能なように、アタックがはっきりした傾向にあり、主張するサウンドとなっている。
081 000 Square Wave(2 voices)
2つの矩形波のオシレータをディチューン(ピッチをズラす)して、動きのある矩形波になっている。周期的に落ち込むところが出てしまうのは矩形波ディチューンだから。 サンプルはA1、A2、A3、A4と鳴らしている。081 001Square
静的なアナログ的にきれいな矩形波。矩形波は奇数倍音で構成されている。 Decayがやたらと長く7秒ぐらいかかる。素のまま使うとゲームぽい音になる。矩形波はデジタルで一番ローコストに作れる波形なので、昔のデジタル機器ではよく使われていてた。ただTTSの矩形波はデジタル系の矩形波ではなくアナログ系。
081 002 Sine Wave
実験に役立つサイン波。基音だけの音で、倍音は含まれていない。 これもDecayがやたらと長く7秒ぐらいかかる。 パート編集画面のENVELOPEでDecayを最小の-63にすると、わりとすぐに落ち着く。サイン波は倍音がないので、低い音だと通りが悪い。 そこで高音域を使うオカリナに似せてみた。 アタックを少し遅くすると、このようになる。
時報も真似てみた。
082 000 Saw Wave(2 voices)
音域 A0-C82つのノコギリ波のオシレータをディチューンして、動きのあるノコギリ波になっている。アタックを強調する作りで、サスティーンレベルは控えめになっている。
80年代はシンセを前面に出した音がよく使われていた。オリジナルはもっと凝った音ですが。
またノコギリ波は、バイオリンの波形にも似ているため、ストリングスの代替としても利用できる。若干アタックを遅くすると、シンセストリングスという感じになる。
082 001 Saw
わりと純粋なアナログ的ノコギリ波。デフォルトではディケイが長くサスティーンレベルまで1秒ほどかかる。ノコギリ波には整数倍音がすべて含まれているので、いろんな音が作りやすい。082 002 Doctor Solo(saw + pulse)(2 voices)
ノコギリ波と矩形波の組み合わせ波形。ややブラスぽい音で80年代のシンセ音という感じ。サンプルは1984年の映画「ビバリーヒルズ・コップ」のテーマをドライ音でなぞってみる。ディレイリバーブをかければオリジナルに近い響きになる。082 003 Natural Lead(double sawtooth)(2 voices)
000よりもストレートなノコギリディチューン音で、サスティーンレベルもそれなりに高い。082 004 SequencedSaw
すぐに減衰するノコギリ波。083 000 Syn.Calliope(2 voices)
音域 C2-C7カリオペ。蒸気オルガン風サウンドで、Roland D50に入っていた音色。
きかんしゃトーマスにもカリオペが登場。パーシーから蒸気を受けて、派手に蒸気を吹き出しながら、可愛らしい音が鳴る。
084 000 Chiffer Lead(2 voices)
音域 C2-C7名前的に管楽器等のチフ音のことだろうか。確かにそれを強調したような音にも聞こえる。
085 000 Charang(2 voices)
音域 C2-C7チャラング。綴りが微妙に違うけどCharango(チャランゴ)は実在する楽器で、アルマジロの甲羅をボディに使ったマンドリンのような南米の楽器。
音はチャランゴというよりも、アタックが金属的な騒音に近い。音は減衰もするが、鍵盤を押している間は鳴り続ける。ガチャガチャ鳴らしたいときに使うのだろうか? この音を使っている曲を知らない。でも民族ぽい雰囲気は出るかもしれない。
085 001 Wire Lead
000と同じ傾向。アタックに特徴はあるが使いやすい音。また減衰もするが鍵盤を押している間は鳴り続ける。086 000 Solo Vox(2 voices)
音域 C2-C7コーラス系だが、単音で利用することを考慮してあり、アンサンブルにあるSyn Voxとは違う傾向。アタックが速く、リリースも短かく、主張するサウンド。
087 000 5th SawWave(2 voices)
音域 C2-C75度の音が入ったノコギリ波ということだが、C5を弾くと基音よりも低いG4が強く出るので、重厚なサウンドとなっている。完全4度下が出ると言った方がわかりやすい。
70年代から似たようなサウンドはよく聞く。キース・エマーソンが使ってそうなイメージ。
088 000 Bass & Lead(2 voices)
音域 A0-C8名前の通りベースとリードが混じった音で、ベースとしてもリードとして利用しやすい音色。
サンプルはA0からC8まで一気に鳴らしてみる。全音域で使えることがわかる。