Cakewalk Sonitus fx Gate
ノイズゲートというエフェクトで、入力信号がスレッショルド以下になったら、ゲートを閉じて出力を小さくする。昔からあるノイズ対策用エフェクトだが応用範囲は広い。
ゲートが開いているときは音が通り、ゲートが閉じると音が通れないというイメージで説明されることが多い。
Sonitus Gateは、さらにサイドチェインでの利用も可能。 またトランジェントの調整も可能なので、積極的な音作りにも利用できる。 個人的には地味ながら結構気に入っているプラグイン。
Helpもあるのだが、説明が分かりにくい部分もあるので、補足程度に書いておくことにした。
下動画はオレンジ波形がLookahead0で、アタックが取りこぼされている。Lookaheadを増やすことで、グリーン波形となり、アタックが削れないようにした。リリース設定などはそのままのため、信号レベルは若干下がっている。
表示的には上図のように線が上下逆になる。 この線の意味は上がゲートが開いていて、下が閉じている状態。 通常はスレッショルド以下になったらゲートが閉じるのだが、 Duckモードでは、スレッショルド以上になったらゲートが閉じるようになる。 例えば別トラックが鳴っているときだけ、音量を下げるということが可能になる。
TTS-1のハイハットで、Tunedをオートメーションで徐々に上げていった時のサンプル。音色が変化しているのがわかる。
Sonitus Gateは、さらにサイドチェインでの利用も可能。 またトランジェントの調整も可能なので、積極的な音作りにも利用できる。 個人的には地味ながら結構気に入っているプラグイン。
Helpもあるのだが、説明が分かりにくい部分もあるので、補足程度に書いておくことにした。
Threshold -60~0dB
入力信号に対してゲートが閉じ始めるスレッショルドを決定する。この値を基準にゲートが作動することになる。 環境ノイズ対策などであれば、スレッショルドは低く設定する。Depth -Inf.、-40~0dB
ゲートが閉じているときに入力信号にかかるアッテネートの量。 -infdBだと無音になり、0dBだと全く作動しない状態。 不要なノイズでも無音にすると不自然になる場合もあるため、用途に合わせて調整する。Low Cut(Off、20~20000Hz)High Cut(20~20000Hz、Off)
入力信号の帯域を選択できる。特定の周波数だけに反応するようなことができる。 両方OFFにすれば、すべての帯域で作動する。Attack 0~999.9ms
スレッショルドを超えてからの反応速度。Hold 0~2500ms
信号がスレッショルド以下になったときゲートが開き続ける時間を決定する。 たとえ一瞬しかスレッショルドを超えなくても、このHoldで設定した時間はゲートが開いている。Release 5~4000ms
信号がスレッショルド以下になり、ホールド時間が切れてからのゲートが閉じるレイト。Lookahead 0~40ms
公式説明では分かりにくいパラメータだが、先読み機能で取りこぼしを防止するために使うパラメータ。 0msでアタックが削れているように感じられたら、値を増やして調整する。 動かす範囲は、ゲートを適用したい素材によって大きく変わるので注意。 グレー色の線が再生位置だと思えばよい。 白線が実際にゲートが作動している位置なので、Lookaheadを0以上にしていくことで、実質先読みとなっていく。 また、この機能はトランジェントの調整用にも使える。下動画はオレンジ波形がLookahead0で、アタックが取りこぼされている。Lookaheadを増やすことで、グリーン波形となり、アタックが削れないようにした。リリース設定などはそのままのため、信号レベルは若干下がっている。
Normal / Duck (gate mode)
Duckはサイドチェインのモード。別トラックの音声信号でゲートを作動させるモード。表示的には上図のように線が上下逆になる。 この線の意味は上がゲートが開いていて、下が閉じている状態。 通常はスレッショルド以下になったらゲートが閉じるのだが、 Duckモードでは、スレッショルド以上になったらゲートが閉じるようになる。 例えば別トラックが鳴っているときだけ、音量を下げるということが可能になる。
Punch mode(Off、Wide、Tuned)
パンチ・モードということで、トランジェントの調整ができる。 ドラムの音などを積極的に加工する場合に有効。- Wide:全周波数対象で、Levelで音声信号を0~20dB増幅できる。
- Tuned:任意の周波数をTuneで設定し、Levelで0~20dB音声信号を増幅できる。
TTS-1のハイハットで、Tunedをオートメーションで徐々に上げていった時のサンプル。音色が変化しているのがわかる。
Gain -30~0dB
出力レベル調整。Output
- Audio:ゲートを通った音が出力。
- Sidech.:サイドチェインの音を出力。 サイドチェインの特定の音に反応させたい場合に、音質調整で必要。 例えばバスドラムだけに反応したい場合、上の周波数には反応してほしくないため、ちゃんとカットされているかを確認するときなど。