Cakewalk proCH Sturation Tube


真空管をモデリングした音を歪ませるエフェクト。基本的にInputとDriveのレベルで決まってしまうので、扱い方は簡単。ただタイプが2つあって、これは用途によって使い分ける必要がある。

Type I:(左側)純粋なチューブエミュレーション。
Type II:(右側)デュアルチューブエミュレーション。第2のチューブはハイエンドで特殊なクロスオーバーフィルターを適用し、高周波数を処理せず、シューシューという音の歪がなくなる。

プリセットもあるが、操作がシンプルなので、ノブを回して欲しい音を探った方がよいと思う。 またshiftを押しながらノブを回すと微調整ができる。


歪み方

実際にどんな歪をするかサイン波を入れて確かめてみる。基本的に頭をつぶしていく歪み方で、低周波から順につぶれていく。サイン波の場合は矩形波になっていくイメージ。レベルは下がっていくので、Outputで調整する必要がある。


用途

個人的にはあまり使わないエフェクトなのだが、たまに原音がクリーンすぎて物足りなさを感じたとき、これを通してザラつかせるのはありだと思っている。チューバとか、もともと歪っぽい音をちょっと強調させたいときなど。 あとは、アンサンブルを馴染ませたいときに、さじ加減程度に使うという感じ。

下はTTS-1のバリトンサックスの例。まずはエフェクトなどは何もかかっていないDry状態。


次にTubeを通した音で、Dryとピークレベルは揃えている。明らかに音に歪が加わっている。さらに頭がつぶされたことで、音圧が上がっている。一種のコンプ的な作用があるのが確認できる。