VSTi u-he ZEBRA2 OSC MSEG

MSEG(Multi Stage Envelope Generator)

Lower paneに4つのMSEGが配置されている。 Zebraの多機能なENV(エンベロープ)である。
特徴としては任意のカーブが描けるところと、任意のポイント間をループできるので、応用範囲が広い。 特にwaveformのモーフィングでは欠かせない。


Presetsボタン


MSEGのデータは個別に開いたり、保存することができる。


Time Unit


エディタのタイムラインの整数ステップに対応する単位を選択。
  • Sixteenth 整数は16分音符1個分
  • Quarters 整数は4分音符1個分
  • Notes 整数は全音符1個分
  • Seconds 整数は4秒


Trigger


ポリフォニックの場合に有効で、モノフォニックの場合はどれを選択しても同じになる。 サンプルは、C7のコードを下から順次弾いていき、MSEGで4オクターブなめらかに上げた場合の例。

poly:各ノートごとにトリガーされていく。サンプルは出発音程が違うので、和音が乱れている。


single:すべてのノートが解放された後にのみ再トリガー。サンプルは最初に弾かれたノートのトリガーに合っている。


mono:最後に弾かれたノートのトリガーに従う。サンプルでは、後に弾いたノートで再トリガーされているのが分かる。




Attack

ループの前にあるすべてのものをスローダウン/スピードアップする。
-1.00は半速、1.00は倍速、2.00は4倍速。

Loop

-1.00は半分の速度、1.00は2倍速、2.00は4倍速。

Release

ループの後のすべてのものをスローダウン/スピードアップする。
-1.00は半分の速度、1.00は2倍速、2.00は4倍速。

Velocity -100~0~100

ベロシティレベルでMSEGの出力レベルをコントロール。 0だとベロシティが無効。100だとベロシティが最大限となる。マイナス値は逆となる。


Edit Window

ドローソフトのような編集画面で、最大33個のハンドルを使うことができる。

より大きな EDITOR を表示するには、データ領域の左にある縦ラベルをクリック。下のように表示される。

画面下にあるアイコンはハンドル操作の条件を加えるもの。


操作していないハンドルは固定される。


操作しているハンドル以降は形状を保ったまま連動する。


垂直方向のみ移動できる。

その他マウス操作。
  • alt + クリック: ハンドルの追加
  • 線をクリックして任意の方向にドラッグ:曲率調整。S字カーブも可能。
  • 曲線を左クリック:線を真っすぐにする。
  • 背景をクリックして上下ドラッグ:ズームインアウト。
  • 背景をダブルクリック:最適にズーム。
  • 背景をクリックして左右ドラッグ:左右パン。

下図はハンドルを右クリックした場合のコンテキストメニュー。ハンドルの削除とループの設定ができる。

ループはstartとendの2点を設定することができる。startとendは同一点にすることもできる。その場合、長さゼロのループとなる。

またloop endを削除することでも長さゼロのループを作ることができる。

以下が最後のハンドルがゼロループの状態。


loop endの後にハンドルを追加すると、ノートオフのときに、loop endに飛び、ENVのリリースに応じて遷移する。これをうまく使うことによって、ノートオフの時に何か音が出るような、ハープシコード的な演出が可能になる。



線、ハンドル以外で右クリックすると、コンテキストメニューが出る。

  • Copy / Paste 作った波形を丸々コピー&ペーストできる。例えばコピーして別のMSEGにペーストすることが可能。
  • Half Size 波形を半分のサイズに短くする。
  • Double Size 波形を倍の長さにする。
  • Upside Down 上下反転させる。
  • Unit Snap 時間軸スナップの有無を設定
  • Value Snap 縦方向スナップの有無を設定
  • Quantise to Snap 現在のスナップ設定に合わせてすべてのハンドルをクオンタイズする。
  • Unit Spacing すべてのハンドルを時間軸の整数値に合わせて等間隔に分配する。
  • Even Spacing 時間軸のハンドル間を等間隔にする。
  • Pointer off CPU節約のためにインジケーターを動かさないモード。
  • Pointer coarse インジケータのデフォルト設定。参考程度に動くモード。
  • Pointer fine インジケーターを精度よく動かすモード。
  • Lock アイコンが下絵のように表示され、MSEG読み込みで置き換わらないようになる。
上記の操作で欠かせないのがUndo / Redoボタン。 標準ショートカットは無効なので、Zebra上のバーにあるボタンを使う。