VSTi u-he ZEBRA2 FX COMPRESSOR

FX上で最大2個まで使えるコンプレッサー。

普通のパラメータが並んでいるので分かりやすそうだが、とても癖があるコンプだった。
特にTYPEごとにカラーが大分違うので切り替えると、設定をやり直す必要がある。特にレベル差が大きいので注意。

TYPE


  • eco オリジナルのローファイバージョンで、CPUへの負担が非常に少ない。
  • smooth スムーズなコンプレッションで、ほとんどのサウンドに最適。
  • strong 非常にパワフルなコンプレッションで、大胆なパーカッシブ・サウンドに最適。

Threshold -96.00~0.00dB

圧縮開始するスレッショルドの設定。
注意点として論理的に使ってはいけない。基本的にGRメータを見て、コンプのかかり具合をチェックしつつ、音で判断するのが、このコンプの使い方。

Comp 1.00~100.00

圧縮比の設定。
これも音を聞きながら判断した方がいい。タイプによって、挙動が違うため。

GRメータ

ゲイン低減インジケータ。
このコンプにとっては目安になるメータなので、意外と重要。

Attack 0.00~100.00

スレッショルドを超えて、コンプレッサーが効き始めるまでの時間設定。 ゼロに設定されている場合、Attackの長さは1サンプル。
出力レベルも変化してしまうので、結構注意が必要。アタックの出方を聞いて、好みのところでOKとする使い方がよいと思う。何msecでとか考えてはいけない。

Release 0.00~100.00

入力信号がスレッショルドを下回った後、コンプレッサがユニティーゲインに戻るまでの時間。
ecoのときは特に注意。これをゼロ設定にしない方がいい。

Input -24~24dB

信号が圧縮される前の入力レベルを調整。
ecoと他のタイプでは入力レベルが大きく違うようで、コンプの効き具合が悪かったり、GRメータが全然動いていないようなら、これを容赦なくガンガン上げて行くのが正解。

Output -48~48dB

出力レベルを調整し、圧縮によるゲイン差を補正。
基本的に、このコンプは、入出力レベルはコンプ機能とは切り離して考えていいと思う。最後の調整用と考えてよいかと。 またecoの場合、出力不足になりやすいと思うので、中で何をしていようが、おかまいなく上げてよいと思う。

触ってみると

個人的にコンプは自作したものを使っているぐらいこだわっているので、挙動がおかしなコンプは許せない・・・ このコンプはZebraの音色調整用と割り切って使うのがよろしいかと思う。アタック感をあえて出したいとか、逆に音圧をガンガン上げていきたいとか、そういう音色調整用と考えた方が精神的によい。ギターアンプのつまみに近い印象。少ないノブを適当に回して気に入ったところを見つけるという手法が正解なのだ。

普通のコンプを上品に使いたい場合は、cakewalk標準コンプに任せた方がいい。これは優秀。