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TTS-1 Chromatic Percussion カテゴリー

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無料のCakewalkに付属している20年ほど前のGMマルチティンバー音源 TTS-1 の音色を各カテゴリーごとに紹介。古い音源だけれど意外とポテンシャルは高く、多くの音色は現役で使えると思います。サンプル音は、なるべく楽器の持ち味が生きるようにしてみました。リバーブはTTS-1ではなく Phoenixverb を使っています。これだけで音が蘇ります。またオリジナル楽器の簡単な説明と写真を載せましたので、各音色の理解を深め、TTS-1を見直してみてはいかがでしょうか。 Chromatic Percussionカテゴリーは、音程を持った体鳴楽器。基本叩くことで発音するため、MIDIキーボードとの親和性も高いカテゴリーといえる。 009 000 Celesta 音域C4-C8 鍵盤を持った幻想的な音が出る体鳴楽器チェレスタ。 ピアノ奏者が弾けるメリットは大きい。 チェレスタを使った楽曲としては「くるみ割り人形」などが有名。 また最近ではハリーポッターのサウンドトラックで使用され再び脚光を浴びている。 サンプルはサウンドを似せるためにattackを若干遅らせてみた。 010 000 Glockenspiel 音域C5-C8 グロッケン(鉄琴)。かなり音域が高く、ビブラフォンのようなダンパーペダルもない。 ミュートしたいときは手で押さえるのだが、高音域ということもあり、サスティーンはあまり伸びないので問題はない。 もっぱらキラキラしたサウンドを出すことが、この楽器の役割。 サンプルは上のハリーポッターを鳴らしてみる。随分と雰囲気が変わる。音作りで何よりも気をつかうのはリバーブ処理だと思う。アタックの鋭い音はリバーブの質が問われる。 011 000 Music Box 音域C4-C6 オルゴール。「さよなら銀河鉄道999」で使われていたオルゴールのメロをやってみた。劇中ではテンポが落ちると共に音程も落ちるという、オルゴールではなくテープか?という演出だった。オルゴールはゼンマイの力が尽きるとき、テンポだけが落ちて、音程は落ちないが正解。 012 000 Vibraphone 音域F3-F6 ビブラフォンは共鳴筒のある鉄琴で、モータによって共鳴筒の開閉を行うことでヴィブラー

TTS-1 Pianoカテゴリー

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無料のCakewalkに付属している20年ほど前のGMマルチティンバー音源 TTS-1 の音色を各カテゴリーごとに紹介。古い音源だけれど意外とポテンシャルは高く、多くの音色は現役で使えると思います。サンプル音は、なるべく楽器の持ち味が生きるようにしてみました。リバーブはTTS-1ではなく Phoenixverb を使っています。これだけで音が蘇ります。またオリジナル楽器の簡単な説明と写真を載せましたので、各音色の理解を深め、TTS-1を見直してみてはいかがでしょうか。 ピアノカテゴリーの楽器は、ほとんどが弦楽器で、エレピだけが体鳴に分類される。 弦等をメカ的に叩くか、はじくかして発音する。 そして鍵盤を使って演奏するのが共通点。MIDIキーボードからの打ち込みでもそれほど不自然さは出ず、抜群に相性がよいカテゴリーといえる。 001 000 Piano 1 音域A0-C8 モノラルサンプリングされたグランドピアノ。 001 001 Piano 1 st. ステレオサンプリングされた一番ゴージャスな音がするグランドピアノ。 001 002 Piano 1d (dark) やや暗めで甘い音がするグランドピアノ。 002 000 Piano 2 音域A0-C8 明るいピアノ。ポップスなどでバンドアンサンブルの中で利用するには都合の良いバランス。 002 001 Piano 2 st. 上記と同じ傾向の音だがステレオサンプリングされたもの。 003 000 Piano 3 音域A0-C8 YAMAHAのCPシリーズというエレクトリックピアノのサンプリング。CPシリーズは生ピアノと同じように弦を張り、通常のピアノアクションで打弦するので、フェンダーローズなどのエレクトリックピアノとは違う弦ならではの歪み感がある。ただ本物と違って品がないので、気を付けて使う必要がある。 003 001 Piano 3 w(wide) 上記を音域ごとに左右に振った音作り。低域は左側で、高域は右側から鳴る。 004 000 Honky-tonk(2 voices) 音域A0-C8 調律が狂ったピアノで、ラグタイムなどの演奏

Cakewalk by Bandlab TTS-1 音色のエディット

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TTS-1はGM2のプリセット音色を元に、ある程度音色をいじることが可能になっている。プリセット音色を変更保存することはできないため、エディットした音色は個別にバンクに書き込み、さらにバンクを保存する必要がある。保存方法は後半に説明したいと思う。 音程楽器のパート編集画面 音程楽器とリズム楽器とはパラメータ内容が違っている。見た目通りの分かりやすいパラメータが並んでいるが、基本的にはオリジナルの音色の傾向を調整する程度の使い方がよいと思う。 ただし、あらかじめあるプリセットをいじっても、再生のたびにリセットされてしまう。そこでエディットしたい音色をユーザーバンクに書き込んでから利用するとリセットされず保持される。 また各パラメータはCakewalkからオートメーションですべて動的にコントロール可能。この場合はユーザーバンクに保存する必要はとくにない。 FILTER CUT OFF(GM2) -63 to 63 [CC#74] RESONANCE(GM2) -63 to 63 [CC#71] アナログシンセでよくあるパラメータ。TTSの場合、どんな音色でもフィルターをかけれるところが面白い。やり過ぎると、みんなアナログシンセぽい音になる。 サンプルは、はじめにSynth Bass1のダイレクト音で、次にFILTERとRESONANCEを掛けてみた音。シンセ系の音なら違和感なく使える。 CHARACTER -36 to 36 [NRPN 58H 01H] 倍音の特徴を変化させる。甲高い音や、こもった音に変化させることができる。 サンプルはPiano 1 st普通の状態と、次にマイナスに振った状態で甘くしてみた。EQとは違った状態になる。 TONE 通常OFFだがONにするとBASS、MID、TREBLEのトーン調整が可能なのだが、MIDを0にすると音が出ない。これはバグのようだ。音質の調整をしたい場合は、MIDを0以外にして、いじる必要がある。 Bass -12 to 12 [NRPN 58H 22H] 400Hz以下の調整 Mid -12 to 12 [NRPN 58H 27H] 1kHz付近の調整 Treble -12 to 12 [NRPN 58H 24H] 4k

東海林修 機材の変貌5 1987~1988 Fairlight III

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引っ越し先

ギター基礎練習 ピッキング編 01

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サウンドハウスでコラム を書くようになって、やっぱりちゃんと楽器弾けるようにならんとダメだと思い始める。 早くも、来年の目標としてアコギをそこそこ弾けるようにしたい。打ち込みはそれなりにやるつもりだけど、対極とも言えるシンプル生楽器をやっておくと、心のバランスが保たれるような気がしなくもない。 練習方法 まず基礎をしっかり身に着けることにした。教則本だと一言で終わるようなところをネチネチと掘り下げてみたい。 1年前に教則本を使って 、割と毎日のように弾いていたけど、どうも、やらされている感があると続かないようだ。 今回は独自にカリキュラムを作ってみる。教則本もあるので部分的に活用はしたい。 特にテクニックを細分化して、それぞれを練習していくことにする。 今思いつく強化すべき基礎テクニックは以下の4つ。 フラットピッキング ハマーオン プリングオフ スライド フラットピッキング 方針としてはアコギでフラットピッキングのみというスタイルで、指とか特殊奏法は使わない。 弾き語りみたいのはやらないので、ギターだけ、もしくはDTMにギターを取り込むような感じで、単音弾きが結構重要になってくる。 10年ぐらい前に バッハとか ちょっと弾いたけど、あれの延長線上でオリジナルでもやろうかと。 今回取り組む基礎テクニックの中で間違いなく一番厄介なのが、このピッキングで、とりあえず年内は、これに集中しようと思う。 曲を弾くとか、そういう楽しいやつは無しで、ストイックにピッキングを矯正してみる。 1ヶ月程度では、変化はあまりないかもしれないけど、そういう練習をしてこなかったので、やってみる価値はありそう。 イメージとしては和音弾きと単音弾きを切り替えないフォームにしようと思っている。 基本的にはストロークの延長線上で単音弾きもしていまうような感じ。 課題1 ノイズの軽減 録音すると気になるのだけど、右手がギターのどこかに触れているとピッキングのたびにノイズが発生する。 今まで単音を弾くときは微妙に弦に触れていたけど、やはり擦れる音が少し出てしまう。 これが嫌なので、完全に手を浮かせることにした。 肘はボディに置いているのでそれほど不安定ではない。 それでも細かいピッキングをしっか

Cakewalk by Bandlabの学習 ライブ入力PDCオーバーライド

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Cakewalkをいじっていて、疑問に思ったことを実験しながら確認している最中。 その中で、わかりにくいと思えたのが、コントロールバーのミックスモジュールにある「ライブ入力PDCオーバーライド」PDCと書かれたボタン。PDCとはPlugin Delay Compensationの略のようで、日本語では遅延補正ということでよろしいかと思う。 ヘルプモジュールには以下のような説明がある。 ちょっと分かりにくいですね。 まぁなんとなく録音時の遅延補正を一時的にオフにするということは分かるのだが、遅延補正をするPDCという仕組みの中で、PDCと書かれたボタンをオンにすることで、実はPDCがオフになるというところが、おい、ちょっと待てよ!と思うわけだ。 こうなると具体的な挙動を確かめないと気が済まない。 PDCとは? 大前提としてPDCとは何のためにあるのかを知っている必要がある。各トラックに挿入されたエフェクトは、大なり小なり遅延が発生していると思った方が無難で、処理の重いエフェクトほど遅れる傾向にある。 トラックごとに使用エフェクトは普通異なるので当然遅延も違ってくる。 複数トラックでエフェクトを使っている場合、処理時間を無視して再生すれば音がズレてしまう。 そこでDAWでは一番遅れるトラックに合わせて、他のトラックも遅らせて足並みをそろえている。 遅れる時間は各エフェクトから通知されるので、それを元にDAW側が計算している。 これを遅延補正=PDCという。 このことが分かっていないと、この「ライブ入力PDCオーバーライド」ボタンは全く理解できないと思う。 「ライブ入力PDCオーバーライド」ボタンを使うシーンと目的 ギターなどを生録する際に、インプットモニターをオンにする必要がある場合。 例えばcakewalk内でアンプシミュレーター等を通した音を聞きながら演奏したいとき。 さらに別のトラックに遅延が大きいエフェクトを挿入していたとき。 そのとき録音トラックのインプットモニターから出てくる音は、 他のトラックの最大遅延に合わせた音が出てしまう。 たとえ遅延の大きいトラックをミュートしても、遅れるエフェクトをオフにしていても関係なく遅れるというところがポイント。 極端に遅延が大きいものがあれば、

Cakewalk by Bandlabの学習 ギター録音するため準備

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10ヶ月振りのギター練習再開に合わせてcakewalkで録音していこうと思う。 今までギターを録音したいときはAudacityを使っていたけど、今年になってソフトシンセも使うようになったのでcakewalkに移行。 この規模のソフトになると学習が必須なので、備忘録を兼ねてBlogにメモしておくことにした。ここではオーディオ録音と簡単な編集だけを取り上げている。 それにしてもcakewalkは頻繁にバージョンアップしていて心強い限り。 バグフィックスだけでなく、積極的に機能追加もしていて他の有料DAWにも負けていないと思います。 今後も改善されていくはず。ありがたいことです。 ギター録音の流れ さて、とりあえず下図のようなセッティングで録音することにした。 クリックを鳴らして、それに合わせてアコースティックギターをマイクで録音。 基本オーディオインターフェイスのダイレクトモニターで、インプットモニターはOFFにして使う。 録音後は、音量の調整、フェードイン/アウト、エフェクト処理等して、MP3にエクスポートという流れ。 まずはレイテンシーのチェック 基本的には自動調整。以下の設定にアクセスすれば、現状のレイテンシーがどうなっているのか分かる。 環境設定 > オーディオ > デバイスの設定 自動で大きな問題はないけど、さらに精度を上げる場合はメトロノーム音をスピーカーで鳴らして、それをギター録音用マイクで録音して、誤差をチェックする。計測方法としては、現在タイムをサンプルにすれば、カーソル位置のサンプル数が出る。 下画像では、現在タイムが29となり、小節頭位置とメトロノームの録音位置に29サンプルのズレが確認できる。 下記設定で29サンプルオフセットさせることで、ぴったりになる。 波形表示の目盛りはdBだが、波形そのものはリニアになっているので見やすい。 環境設定 > オーディオ > 同期とキャッシュ トラックの準備 録音するためのオーディオトラックをまず作る必要がある。 下が作られたオーディオトラック オーディオインターフェイスに合わせて、設定すれば録音準備は完了。 トラックにある録音待機ボタンを押して、トランスポーズモジュールの録音ボタン