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ダイレクトボックス自作(アクティブ - Bass&Guitar兼用)

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トランスの入手が困難なため、 先週末に考えたアコギター専用DI と製作した ベース専用DI を一体化することにした。改造ではなく作り直してみた。 個人的にギターとベースのDIが同時に必要になることはないので、切り替えて使えれば問題ない。ベースは増幅が約1倍で、ギターは約8倍とした。 ファンタム電源を利用したFET1石(東芝2SK30A)で、トランスにより、バランス出力している。 念のためスルーアウトプットも付けてみた。 回路図は以下の通り。 切り替えは内部基板上の1本のジャンパーを差し替えることで行っている。本当はスイッチにしたかったのだけど、手持ちで使えそうなものがないため諦めた。 PIN1にジャンパーを差すとRD1とRD2が並列になり、約5kオームになる。この状態がベース用となる。 PIN2に差すとRSがキャンセルされ、ギター用となる。 仕様的にはファンタム電源33~48Vで安定動作。低い電圧だと正常に動作しないと思われる。FETに流れる電流は2mA程度。 完成 ここんとこ毎週末DIの設計やら製作をしていたので、今回はかなり要領よく作ることができた。 早く出来、仕上げがきれいで、動作も一発で完璧だった。当たり前だが、似たようなことを何度もやると上達するね。以下が完成したダイレクトボックス。 スペース的にゆとりがあったので、回路図をそのまま投影したような基板レイアウトにした。 何事もわかりやすいのは、よいと思うのだ。 上写真はスルーアウトは未接続状態。 音も不思議とよくなっている気がする。多分気のせいではないと思う。ノイズも減っているので、おそらくアースの取り方がよかったのだろう。 音 ベース、ギターともに個人的には不満ない音。回路的には先々週作ったDIと同じなので、音も当然同じはずなのだが、丁寧に作ったおかげでノイズは減っている。 Fishmanパッシブピックアップを付けたアコースティックギター用に先週末考えた8倍増幅で製作したが、インターフェイスの入力レベルを、それほど上げる必要もなく、使い勝手がよくなった。音はギターの高音域がきっちり拾えている。 Fishmanパッシブのような出力レベルの低いピックアップは、プリアンプが必須。 まとめ とりあえずD

ダイレクトボックス自作
(アクティブ - アコギ専用)

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先週末は ベース専用のDI を作ったので、今週末はアコギに付けたFishmanピックアップ専用のDIを設計。 ただ、トランスを入手してないので設計だけ。 基本的にはベース専用DIの8倍増幅バージョンで、ファンタム電源を使うアクティブDI。 本来DIは増幅させないのだが、 fishmanのピックアップはエレキの1/10程度の出力しかないので、増幅しないと使いにくい。 回路図は以下のようになった。 ベース用がそれなりに使えるので、これも使えるとは思う。 しかし、トランスの入手が困難になりつつあるようだ。メーカーに在庫もなく、生産の目処も立っていないとか。 そうなると、トランスはやめて、トランジスタのエミッタフォロワか、FETのソースフォロワを出力にしてもいいかもしれない。そっちのバージョンは暇を見つけて設計してみようと思う。 つづき アクティブ - Bass&Guitar兼用

ダイレクトボックス自作(アクティブBASS専用)

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先週作ったDI はアコギ用だったので、ベースにはいろいろ使いにくかった。そこで本日ベース専用に改造してしまった。 アコギ用は後日作り直す予定。 改造内容 まず、ベース用は利得1でいい。6倍もあると、入力レベルが大きすぎてしまう。 DIの場合マイク端子に接続するので、マイクプリで増幅することを前提としている。 そもそもベースの場合はコンデンサーマイク並みにレベルが高いので、DIで増幅は不要。 電池を消耗するのは気分的にエコっぽくないので、ファンタム電源で駆動するようにした。 以上の内容を盛り込んだ回路がこれ。ゼロバイアスのソース接地増幅回路となっている。出力は前回と同じくトランスでバランス出力にしている。 トランスのセンタータップを使うことで、ファンタム電源を利用している。 降圧もせず、そのまま使っているところがポイント。 電池との兼用を考えていないので、実現できたシンプルさ。 ファンタム電源の電圧は48Vだが電源側に6.4kオームの抵抗が2個それぞれ入っていて、並列で3.4kオームの負荷がすでにある状態。 この抵抗はおそらくショートさせないための安全対策だろう。 ただ、これによって回路の消費する電流値で電圧が変動してしまう。 実際に作って電圧を測ったところ、45.5Vとなった。 FETには0.69mA程度流れるので、計算的にも合っている。 手持ちパーツで作ることを前提としているので、抵抗などの定数は理想というわけではない。 C-OUTは2.2uFでカットオフ周波数34Hz。直接音質を左右するパーツなので、容量よりも種類の選定の方が重要かも。 増幅作用はほとんどないが、実際は1.2倍程度となっている。 入力インピーダンスは1Mオーム。 出力インピーダンスはトランス前で2.3kオーム。トランス後に1/17になるので、135オーム程度だろうか? シミュレーションも、測定もできないので、ちょっとあやしいけど。 FETに流れる電流値は0.69mA程度なので、省エネかつ、FETの特性から音質も悪くはないと思われる。 基板もケースもそのまま利用。 音 録音して 先週作ったDI と比較すると、 低音が若干軽くなっている。C-OUTの関係かと思われる。それ以外の音の傾向などは変わらない。

ダイレクトボックス自作(アクティブ)

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以前作った トランスだけのダイレクトボックス は、出力の小さいアコースティックギターにはパワー不足となってしまったため、ギター用のダイレクトボックスを作ることにした。 仕様的には数倍の増幅率があるダイレクトボックスを作ってみようと思う。 今回の製作コンセプトは、手持ちの材料だけで作り、1日以内で完成すること。つまり1円もかけない。 使用ギター アコースティックギターには、FishmanのNEO-D Humbucking を装着している。またミニギターには先日NEO-D Single Coilを無理やりつけたところ。 Fishmanのこのシリーズのピックアップは、音はナチュラルでアコースティックギターらしいのだが、どうにも出力が低め。テスタで出力電圧を測ると、コードを弾いても1mAあるかないかという感じ。エレキなら10mA程度、ベースなら20mAぐらい出るので、10倍近く増幅したいところ。シングルピックアップの方はさらに出力は低く、手持ちの機材では測定不可能というレベル。 回路設計 なるべく少ない部品点数で作りたいので、前回作ったトランスを流用し、前段にFETを利用した増幅回路をつけようと思う。トランジスタではなくFETにしたのは、入力インピーダンスを高くできるから。ギターのようにハイインピーダンスで小さい信号を受けるにはFETが都合がよい。 手持ちのFETは東芝2SK30Aしかないので、これを利用する。ちょっと考えたのが以下のゼロバイアスのソース接地増幅回路。 電源は9V乾電池。 製作時はOUTPUTにトランス(SANSUI ST-75)が追加される。 FETのデータシートを見るとドレイン電流はIDSSまでしか書かれていないが、実際にはもう少し伸びる。入力信号が小さければ、0Vを超えてもまだ使える。この特性を利用してバイアス回路を不要にしている。 LTspiceでシミュレーションすると、9Vで6倍程度の増幅率となる。理想からすると、やや不足気味だが許容範囲だろう。7Vでは4倍程度となる。5.5Vになると1倍で増幅作用はなくなる。実際使ってみて増幅率がもっと欲しくなれば、その時点で改造すればいい。 使うアンペアは手持ちのFET IDSS=2mA(実測値)から2mA程度だと思われる。ただ音が出ていない

チェーン交換

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最近漕ぐときゴリゴリしたので、よく見たらチェーンが伸びていた。 下の写真のようにチェーンリングとチェーンが噛み合っていない。チェーンが浮いたような状態。漕ぐたびにチェーンが食い込み、ゴリゴリしていたわけだ。チェーンリングも削れて最悪の状態。 チェーンは消耗品で使っていると伸びてくる。10年ぐらい使用したので当然という感じだが、今年の異常に暑い夏の長距離移動で一気にダメになったような気がする。地面の表面近くは50度以上あったからね。 新しいチェーンは安いシマノCN-HG53(1540円 Amazon)にした。シマノのチェーンはKMC(台湾)のOEMだが、シマノブランドの方が安いね。 118リンクだったので、BD-1の元々のリンク数114に合わせて切った。 新しいものに交換した写真。チェーンリングとチェーンがちゃんと噛み合っている。 これが正常な状態。 交換後試乗してみたところ、ゴリゴリは解消された。

DEXEDでピアノ音作成 & ピアノ練習 2018年 6月

「はじめてのギロック」の3曲目「道化師たち」を練習してみたが、すぐに飽きてしまった。同じことを繰り返しやるのは苦手だ。 それでも、そこそこのスピードで弾けるようになるまで練習してみた。結局毎日は練習していない。 むしろ時間があれば、VST音源のDEXEDをいじっていた。 とりあえずピアノ音を作ってみたので、早速ギロックを録音してみた。 作った音を録音したいから、急遽練習するというおかしな状況。 DEXEDピアノ音について 電子ピアノCLP-100 の音に不満はないのだが、DEXEDでも似たようなピアノ音がないか、ヤマハのプリセットなどを漁ってみたが、なぜかどれもイマイチ。もともと61鍵のDX7用ということもあってか、高音域と低音域が全く使えない。低音域は本当にダメ。有名なエレピも低音は使えないし、高域では妙に共振する音も発生してしまう。CLP-100のPIANO1の音はすごいと改めて思う。ただちょっと地味すぎかな。 そこで何もないところから自分で作ってみることにした。 アルゴリズムは3番を使用し、2つの音を組み合わせるような考え方で組んでみた。 手持ちの電子ピアノを参考にバランス重視で、若干きらびやかな音を目指す。 ベロシティで気持ち良い反応をするように設定してみたが、なかなか狙い通りとは行かない。 ほんのわずかな違いでも、弾いてみると結構違う印象になってしまう。いろんな曲を弾きながら調整する必要があるので、こだわると時間がかかりそう。 今回は1時間ほどあれこれいじってみただけなので、それほど調整されていない。 長期間かけて弾きながら調整していくのが正解だろう。 FM音源の音作りは難しいとされているが、しっかり構造を理解すれば、それほどでもないと思う。 コツとしてはモジュレータのゲインを把握すること。これはパラメータのどこをいじっても変化していく。さらに音域ごとにも違う。 どのつまみを動かしたら、どうゲインが変化するかを常に意識する必要がある。 理想的にはグラフのような視覚的なものがあれば一目瞭然なのだが、それがないので、何が起きているか把握しにくい。特にDX7実機は全体を見渡すこともできないので、手間ばかりかかるのは明らか。ちゃんと把握して音作りをしていないと、何をやっているのかわからなくなり、思うような音にもならないので、

ピアノ練習 2018年 5回目

「はじめてのギロック」の3曲目「道化師たち」はちょっと厄介。音域が広くて、手の移動が結構ある。譜面を見て、数分でそれなりに弾くのは無理があった。数日練習する必要がありそう。そこで練習頻度を上げることにした。下はとりあえず現状のスローな「道化師たち」。一か所間違えている。 週末に弾くだけでなく、なるべく毎日弾くことにした。1日30分から1時間は弾きたい。 ただ平日は帰宅して疲れきったところで、夜中の練習なので、気力がほとんどない状態。それでも、それなりの成果はあるでしょう。 改めて目標設定 特にピアノ曲を弾きたいわけでもないし、クラシック曲を弾きたいわけでもない。弾けるにこしたことはないが、そこまで努力するつもりもない。ピアノというかキーボードの練習を始めた理由はコードを弾くため。 もう少し詳しく書くと、 右手でコード、左手でベースを弾けるようにする。これで伴奏ができるはず。 もしくは左手でコード、右手でメロディを弾けるようにする。これができると、コピーやら作曲に便利っぽい。 上記をすべてのキー、あらゆるコードでスラスラ弾く。これが結構難関。 ピアノを弾くことによるメリット 鍵盤に慣れるとギターでは発見できなかった、音の関係について発見がありそう。実際コードの理解とか役立っている。ベースとコードをいっぺんに聴くことができる利点も大きい。 たとえば、きわどいベース音があったとして、ギリギリ許せるか許せないかの判断ができるなど。 鍵盤は音楽を考えるには、すごく便利な道具であることは間違いなさそう。 作曲家のほとんどがピアノを弾くのは、その辺が理由だろう。 まずは基礎から 上記の目標を実現するには、指が動かなくては話にならない。ということでバーナムやギロックで練習。まずは、機械的に左右の手が動かせるようになって、そのコンビネーションも最低限できるようにしたいと思っている。 やっているうちにピアノが好きになれば、もう少し目標を上げてもいいかもしれないが、ギターも弾きたいので、ある程度の技術が身に付いたら、ギターに専念しようと思っている。ピアノは先月からちょっと練習を始めて、今月から毎日練習に変更。おそらく、これから2か月ぐらいで、そこそこ慣れるのではないかと思われ

ピアノ練習 2018年 4回目

週末のピアノ練習。「はじめてのギロック」の2曲目「のろし」を少し弾いてみる。 キーがGmの曲だが、途中に出てくる印象的なDb部分をどう解釈してよいか迷うが、たぶんコードEb7/Gだろう。単純じゃないのでギロックの曲は面白い。 やっぱり左手のスケール練習をしないとダメだわ。力のコントロールができていない。 特に低音域できれいに音を出すのは難しい。さらに最低音を押さえるのは、一番非力な小指になってしまう。 左手の小指を重点的に鍛える必要がある・・・ ベース&キーボード練習の記録

VSTi DEXED 音作りは動的波形でイメージ

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DAWのCakewalkで、VSTiが問題なく動くかどうか、DX7クローンのDEXEDを試してみた。動作は問題ないどころか、SAVIHostよりも安定していた。さすが元有料ソフト。 しかしFM音源の音作りのノウハウをすっかり忘れていた。 そこで改めて、どのようにイメージしたらFM音源を使いこなせるか考えてみた。 思いついたのは波形を視覚的に理解するということ。 基本的に周期波形をしっかり作ってしまえば、後はアタック、リリースの調整ぐらいなので簡単な話。 FM音源の周期波形はキャリアとモジュレータの周波数比とレベルで決まる。これを感覚的に使いこなせれば、音作りもそれほど難しくはない。 そのためのツールをJavaScriptで作ってみた。 FM音源の波形合成シミュレーション carrier coarse 1.0 carrier level 99 modulated1 coarse 1.0 modulated1 level 99 modulated2 coarse 1.0 modulated2 level 99 modulated3 coarse 1.0 modulated3 level 99 スライダーでいじれるのはキャリア(青)、モジュレータ1(赤)、モジュレータ2(オレンジ)、モジュレータ3(紫)のcoarse(周波数比)とLevelになる。これは接続順でもある。そして緑の波形がキャリアからの出力波形となる。 またモジュレータは上記のように3つ直列してあり、DEXED(DX7)の最大(アルゴリズム1、2)の状態。モジュレータを少なくしたい場合はLevelを0にすれば無効となる。値の範囲はDEXEDと同じにしてみた。 これをしばらくいじっていればDEXEDで音作りする際、迷うことは少なくなると思う。 たとえば、理想に近いのこぎり波や矩形波を作ろうと思うと、モジュレータは多いほどいい。DEXEDではモジュレータ3つが最大なので、その範囲で作るしかない。 上記でシミュレーションすれば、簡単にのこぎ

ピアノ練習 2018年 3回目

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電子ピアノ CLP-100 をつないでCakewalkのピアノソフト音源をいじってみた感想。全然使えない・・・・  SI-Electric Piano(エレピ音源)はベロシティによる音量差はほとんどなく、コンプかけまくられたエレピサウンドだった。 ベロシティの違いによる音種は強弱の2種類しかないように聞こえる。 バンドアンサンブルで使うなら埋もれなくてよいのかもしれないが、ピアノ練習では全く使えない。 音はサンプリングなのだが、強弱、音程による音質差がありすぎてなんとも不自然だった。 マルチティンバーのTTS-1のピアノは、普通にベロシティが効いている。ただ音が遠くで鳴っているような、ややくすんだ音ばかり。弾いていて気持ちよさはない。アンサンブル重視でこうなったのだろう。 ということでcakewalk付属のソフト音源は微妙だった。 それに対して古いがCLP-100のピアノの音はまともだった。つまんない音に聞こえるが、ベロシティは素直だし、強く弾いた時の音質の変化も絶妙。さすが、お稽古用のエントリーモデルのことはある。 下サンプル音はMIDIでベロシティを1~127まで鳴らした時のもの。最大ではかなり音が歪んでいるが、これが気持ちよい。 FM音源なので、強弱に対しても、音程に対しても、音質が滑らかに変化していく。 波形でみるとこうなる。わりと滑らかに変化しているのがわかる。対数で見るとほぼ直線となる。 理想的なカーブだと思われる。 ギロックでも 電子ピアノを使う前はカシオのキーボードを少し使っていたが、あれはベロシティがなく、強弱の差がなく、表現力に乏しかった。 ピアノぽい演奏は無理に等しかった。 今使っているのは、古くても、まともな電子ピアノ。 そこで強弱を意識した練習でもしてみようと思って、ギロックに手を出してみた。 「はじめてのギロック」というもので、初心者向けの練習曲集となっている。 特徴としては弾いて楽しいと思えるところ。 で、一番はじめの曲を弾いてみた。 「LET'S WALTZ(さあ、ワルツを踊ろう)」という曲。 うーん、簡単な曲だが、表現となると難しい。まずは、なるべくテンポは一定で、強弱だけで曲として成立するようにしてみたがイマイチだっというオ

Cakewalk by Bandlab TTS-1のセッティング

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cakewalkにはソフト音源があらかじめいくつかインストールされている。 その中でマルチティンバー音源であるTTS-1を使ってみようといじったら、意外と手こずったのでメモしておく。 TTS-1のセッティング方法 まず空の新規プロジェクトを作成。 次に新しいトラックを作成するのだが、下記のようにInstrumentsからTTS-1をダブルクリックする。 するとウィンドウが開くので、下記のようにチェックを入れてOKする。 すると以下のように2つのトラックが作成される。1がないと音が出ないようだ。2は普通のMIDIチャンネルで、音源TTS-1のPianoを選定したところ。このトラックのパラメータでMIDIの入出力などを設定すれば、打ち込みができるようになる。 トラックの数字横アイコンをクリックすると、下のようにTTS-1のウィンドウが開く。ここで16チャンネル分の各種設定ができる。 シンセラック(表示 > シンセラックビュー)にはTTS-1があるはず。ここにはスタンバイしているソフトシンセが並ぶ。TTS-1はマルチティンバーなので、普通は1個ここにあれば十分のはず。2個も3個もできていたら、無駄なことをしていると思った方がいい。 マルチティンバー音源は、一つの音源で複数の音色を鳴らすことができるので、音色ごとにトラックを作成する必要がある。下はMIDIトラックの挿入で、トラック3を作成したところ。同じように必要数トラックを作成していく。 各トラックでTTSの音色(パッチ)管理はインスペクタにある、C(MIDIチャンネル)、B(バンク)、P(パッチ)で行う。 以下でトラックのチャンネルを選択する。 バンクはNormal0がGM規格のようだ。GM2では同じpiano1でも、piano1st、piano1dと3種類あったりする。対応は以下のようになっている。 Normal0 → piano1 Normal1 → piano1st Normal2 → piano1d また Normal4 を選択した場合は piano1 になるようだ。 ドラムの場合は 15360-Preset Rhythm を選択。 プリセットは上がNo

Cakewalk by Bandlab TTS-1 マルチティンバー音源

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Cakewalkに付属のマルチティンバー音源のTTS-1。 マルチティンバー音源とは、複数の音色を同時に扱える便利な音源のこと。CPUの非力なマシンでソフト音源を使う場合、この音源1つあればバンドサウンドからオーケストラサウンドまでカバーできるので、とてもエコノミー。ただ各音色のクオリティはリアリティという意味では、専用音源に比べれば低いが、使い方次第で充分実用になると思う。 TTS-1は16チャンネル持っていて、同時に16パート鳴らすことができる。扱える音色はGM2(General MIDI)規格準拠で256音色+8ドラムセット+SFXセットとなっている。 GM2は1999年に策定され、GM(レベル1)の拡張規格。 拡張音色は、Roland独自のGS規格からの移植が多い。GSと全く同じ音が入っているかというと、そうでもなく、一部追加、もしくは一部削除されている。そもそもGS規格から各社共通のGM規格へ発展したこともあって、GM2になってようやく初期のGS並みになったとも言える。 Cakewalkをインストールすると、以下に格納されている。 C:\Program Files\Cakewalk\Shared DXi\TTS-1\ TTS-1.dll が本体で約6MB。 tts-1-param.dat が音色データで約13.5MBとなっている。 Windows付属のGM音源Microsoft GS Wavetable SW Synthが本体セットで約3.3MBなので、比較すると贅沢なデータ量を使っているともいえる。逆に最近のサンプリング音源と比較すると、とてもミニマムではある。 TTS-1は、元々ローランド開発の有料ソフト音源(Hyper Canvas 2001年23,000円)なので、音色やベロシティに対するダイナミックレンジなどよく調整されていてる。下のHyper Canvasと比較すると、ほとんど同じレイアウトであることがわかる。 Hyper Canvasは、当時のDTM用ハードウェア音源の中心的存在であったローランドSCシリーズと同等以上の音質となっている。 DTM用ハード音源の代表機種 Roland SC-88Pro(1996年) 音色的にはアンサンブル重視で作られているので、適当に組み合わせても

ピアノ練習 2018年 2回目

12キーすべてのメジャースケールを弾いてみる。 楽譜は見ないで、移動ドで考えて鍵盤上のパターンとしてとらえると意外と簡単という印象。 ピアノは基本楽譜とセットで考えて、移動ドなんて、邪道という気もするが、 趣味でコード弾くぐらいなら、移動ドの方が都合いいわ。実際にはドレミではなく1度とかP5とか言ってやってみた。 5線譜だと#やbが6個も付いたF#(Gb)はややこしい印象だが、鍵盤上でのパターンは構成音が分かりやすく、他のキーよりも簡単と思える結果となった。なあんだぁという感じ。鍵盤のパターンが染みついた後、譜面を見れば、アレルギーは起きないと思う。 鍵盤は、キーに関しては、ギターよりも見える化されているので、いろいろ発見しやすい。 例えば、#系は完全5度上がり、b系は完全5度下がっていく。その際に#系は7thの音がシャープし、b系は5度下がる前のスケールの7thがフラットするなど。まぁ単なる数列であるから、どうってことのない話ではあるが。対してギターは、ポジション移動を考えると混乱しやすいのね。 key=C 白鍵だけ使った基本となるスケール。 key=G キーCに対してFがシャープしたスケール。以下F#まではシャープ系キー。 key=D key=A key=E key=B このキーで黒鍵は5個すべて使い切った状態。 key=F# (Gb) キーBに対してEがシャープしてFになった状態。 もしくは、キーDbに対して、CがフラットしてBになった状態。 以下はフラット系スケール key=F キーCに対してBがフラットする。 key=Bb key=Eb key=Ab key=Db key=F# (Gb)の黒鍵だけ弾くと4thと7thを抜いたペンタトニックになる。ペンタだけを使ったアドリブなら、視覚的にも明確なので、まさに初心者のためのキーに思えてしまう。 ピアノは移調やらが厄介と思っていたが、とんだ誤解のようだ。 譜面から入らず、鍵盤のパターンを覚えてしまえば、とても簡単だった。 鍵盤上のパターンを覚えてしまえば、 譜面

ピアノ練習 2018年 1回目

キーボード練習改め、ピアノ練習へ。理由はキーボードは売ってしまって、 古い修理した電子ピアノ しかないため。 昨年は結局3回しかキーボードを練習していない。これでは練習になっていないのは明らか。 今年もすでに1/3終わってしまったが、改めてピアノの練習でも始めてみようかと思う。 今まで練習しなかった理由は明らかで、他のことをしてしまうから。プログラミングなんて、やりはじめると、完成するまでやめられず、空き時間のほとんどを使ってしまったりする。これでは楽器どころではない。 楽器練習はスポーツと同じで、継続しないと何にもならないので、多少なりとも継続させようかと今更ながら思ったりしている。 多趣味も結構だが、いろんなことをやりすぎないことが重要。 まずはコード 数年前にキーボード(ピアノ)を弾きたくなった理由は、鍵盤でコードをギターのように弾いてみたいというもの。コードを見て、ささっと弾くという感じで、5線譜とにらめっこするつもりもない。譜面は譜面で必要性を感じた時に少しやるかもしれないが、今のところコードと頭の中のドレミだけを頼りに弾くと、結構あっという間にコードが弾けるようになった。 また難しいピアノ曲を弾きたいわけではない。ただ、指は最低限動かないと話にならないと思って、「バーナム ピアノ テクニック1」という本を少しだけやってみた。これもちゃんと取り組んでいないので、指はまともに動かない。 そこでバーナムも継続しながら、コードに取り組むことにした。 ピアノで弾くコードはギターと違って、構成音を意識する必要があるので、何かとよいかもしれない。常に理想のベース音を弾けるメリットは大きい。ギターの和音は妥協しまくりだからね。 とりあえず、伴奏に使えるコードを目指そうと思う。右手でコードを押させて、左手でベースというコンビネーション。それができるようになったら、次の目標に向かおうかと思う。 ダイアトニックコード まず右手だけの白鍵のみのコードから。3和音の一番シンプルなコード。 | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm-5 | C | コードの転回形も使わないと、なんだこりゃという感じで上がっていくだけになってしまう。 コード進行も無視した機械

LADSPA Compressor 機能追加

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Win10環境でプログラムできる環境が整ったので、リハビリ程度に、 去年の夏に作ったLADSPAのCompに機能を追加してみた 前回メモも残しておらず、ソースコード上にコメントもほとんど書かなかったので、解析に苦労してしまった。 自分で作ったプログラムなのに、解析だけで半日は費やしてしまった。 ということで、数年後にまた必要になりそうな気がしたので、Blogにメモしておくことにした。 半年以上前のプログラムとなると、やっぱり忘れるものね。目に見える設計などは、結構忘れないのだが、読んで頭の中で構築する必要のあるプログラム設計はダメだった。特に数式をいじくりまわしてしまうと、何をやっているのかひも解くだけでも一苦労。 改定コンプ 主な変更点は、 アタックを追加し、普通のコンプのようにした。 そして音のつながりカーブをコサインカーブを使用してなめらかにした。 パラメーター幅も多少変更した等々。 開発時間の多くは解析に使い、新しい機能は2、3時間で実現できた。 コンプの特徴 あくまでもナチュラルに圧縮し、決して歪まない。どんな設定にしても波形は崩れないため、原音のイメージを保つことができる。 またアタックタイム0を実現することで、突然のピークにも対応することができる。 リリース、およびアタックとのつながりがスムーズ。 設定どおりの圧縮が可能。多くのコンプは、設定値と実際の圧縮が合ってなくて感覚で操作するものが多い。そういう曖昧なことをやめてみた。 Audacityで利用した場合、インターフェイスは以下のようなもので、コンプとしてはオーソドックスなパラメータが並ぶ。

テキストエディタ Visual Studio Code

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Win10でプログラム開発するためのエディタとして、マイクロソフトが無償で提供している今どきのエディタを使ってみる。 このエディタで、 一番気に入ったのはクロスプラットフォームであること、WinでもUbuntuでも使えるので、同じ開発環境にできるメリットは大きい。今まで、UbuntuとWinではエディタが違ったので、何かとやりにくかった。 機能的には今どきの重装備な高機能エディタなので、個人的にはオーバースペックすぎ。心配だったのは、動作スピードだったが、起動してしまえば、意外とキビキビ動くので、不満はない。ただ、インストールサイズは巨大すぎ。 開発用の便利な機能がてんこ盛りで、拡張も自由自在なので、これから使いながら様子見しようと思う。 第一印象としては悪くない。

MinGW のインストール(Windows10)

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Windows10環境でもC、C++のプログラミングできるように環境を整える。以前のWindowsXPときとは随分違うので、まとめておくことにした。 MinGWをダウンロード 以下のサイトにアクセスして、インストーラーをダウンロードする。 http://www.mingw.org/ 右上にある 「Download Installer」というボタンをクリックすれば、mingw-get-setup.exeというファイルがダウンロードされる。

Cakewalk by Bandlab お試し

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Win10環境に切り替える中、Audacityのレイテンシーばらつき問題が深刻なため、無償化されたSONARであるcakewalk by Bandlabを試してみる。使っているオーディオインターフェイスTASCAM UH-7000もCakewalkもASIO対応で、Win10のひどいサウンド関連をスルーでき、レイテンシーばらつき問題が起きないことを期待したい。ただ、やりたいことは多重録音ぐらいなので、DAWをフル活用したMIDIやらの機能はあまり興味なかったりする。個人的にはオーバースペックすぎるのだが、とりあえず使ってみて判断したい。

Audacityで多重録音できない Windows10

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Windows10を導入したので、徐々にソフトウェア環境を整えているのだが、Audacityをインストールして、多重録音しようとしたら、躓いたという話。 状況 PCはWindows10で、ロースペックなマシン。Audacityは最新の2.2.2。オーディオインターフェイスはTASCAM UH-7000。この状態で、録音しようとすると、初めのトラックは問題なく録音できるのだが、新しいトラックに多重録音しようとすると録音できずに止まってしまうというもの。Audacityがフリーズしているわけでもなく、停止ボタンを押せば、次の作業はできる。 解決手段 試行錯誤したが、結果的にはWindows10のサウンド設定で解決した。

JavaScript クラス

かつてのJavaScriptにはクラスはなかったが、2015年以降クラスが使えるようになった。 下の例は一つのクラスから、3つオブジェクトを作ったもの。 class Neko { constructor(name) { this.name = name; } sayName() { console.log(this.name + "にゃ~"); console.log(name + "わん!"); } } let mike = new Neko("ミケ"); mike.sayName(); let shiro = new Neko("シロ") shiro.sayName(); let tama = new Neko("タマ") tama.sayName(); 実行結果 ミケにゃ~ わん! シロにゃ~ わん! タマにゃ~ わん! thisが重要で、thisがないと無視されるようだ。

JavaScript 変数 let, const

長いことJavaScriptを使っていなかったが、2015年から驚くほど仕様が変わったようだ。 以前は変数はvarしかなかったけど、今ではむしろ使わないほうがいいぐらい。現在は基本的にletとconstを使う。 letは他言語のような変数となり、挙動が予測しやすい。宣言したブロック内で有効な変数。 for(let i = 0; i<3; i++){ console.log("i=",i);  } //console.log("i=",i); //ブロックの外ではエラーになる constは再代入できない変数を宣言する。変数が消滅するまで、途中で値を変えることができない。 for(let i = 0; i<3; i++) { const num = i * 10; console.log(num); //num ++; //エラーになる } JavaScriptは動的型言語なので、変数はデータ型を指定できず、お任せのところがある。内部的には基本型(Primitive type)と参照型(reference type)に大きくわかれる。 基本型はnumber、boolean、null、undefined、stringに分かれ、 参照型はarray、object、functionがあるが、スクリプトを書く側はそれほど意識する必要はない。 JavaScript 目次

トランジスタ増幅回路2
LTspice エミッタ接地

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なんと1年半振りに続きを書く。前回の記事は こちら 。 当初は、マイクプリアンプの自作を考えていたが、忙しくなったことと、新しい機材を導入したことで、必要性がなくなり、頓挫してしまった。 今回は、マイクプリアンプではなく、アコギ用(マグネットタイプ)のダイレクトボックスを目指すかたちで、基本的な増幅回路を勉強してみようかと思う。 シミュレーションソフト LTspice オシロスコープを持っていないので、実際の回路のチェックは難しい。そこでLTspiceというソフトでシミュレーションすることにした。これがあれば、オシロスコープ以上のことが設計段階でいろいろ出来る。無料かつ高性能なので愛用者も多い。実は10年ぐらい前にも使っているのだが、基本的な電気回路の知識がないと歯が立たないので、ちゃんと使いこなせないままだった。今回は増幅回路に必要なチェックに使おうと思う。やりたいことのハードルは高くないので、なんとかなるだろう。

スマホ対応を考えてみる

自分のBlogをiPhoneSEとAndroidのスマホでチェックしてみたら、いろいろ問題があった。ウェブ関係は常に最新のトレンドに合わせる必要があるので、既存サービスを利用して、そのサービスがアップデートされれば、自動的に対応してくれる仕組みが望ましい。あまりカスタマイズしたり、1から組んでしまうと対応が大変になってしまうので、サービスの範囲内で、お行儀よく振舞うべきかもしれない。 google以外のサービスも利用しているが、あまりいろいろ利用すると、サービスが終了したり、変更されたりすると、対策が結構面倒になる。本当はgoogle内で完結させたいところ。googleサービスであれば、変更されても別サービスへの移行がスムーズになるよう配慮はされるので気楽なのよ。

LADSPA 設定ファイル読込みテスト

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LADSPAで設定ファイルが読めるかどうかテストしてみた。 結構あっけなく完成。プラグインと同じディレクトリ内に設定ファイルを入れておけば、Applyを押したときに読み込まれて、その設定ファイルに書かれた内容で適用されるというもの。今回のテスト用では設定値はゲインの調整値とした。 また下のようにインターフェイスにスライダーはあるが、完全にダミーで何も機能しない。何かスライダーがないと、メニュー選択と同時に適用されてしまうので、ダミーを付けておいただけ。 内容としてはrun関数で、特定名称のファイルを開き、内容を文字列として取り込み、floatに変換し、パラメーターとして扱った。